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無生物主語

英語学習アドバイザーの Kazu(金田憲昭:かねだかづあき)です。


・英語迷子を卒業し、英語の土台構築と習慣化を達成

・ネイティブと1対1の会話で近況報告や自分の意見が言える

・ネイティブ同士の複数の会話にも入っていくことができる

・自分の興味のある分野を英語でプレゼンができる


このようにステップアップしていける


"英語のティーチング × 学習アドバイス"

パーソナルサポートをしています。


*日本語になくて英語にあるもの??*


今日はわたしが、

・なぜこの仕事をしているのか

・なぜ英語がすきなのか

について、お伝えするのと同時に

英語特有のある表現方法をご紹介したいと思います(^^)

本題に入る前に、まずはこちらの英文をごらんください↓


*English Opens Up Possibilities*


English was my favorite subject back in my school days.
(英語は学生のころ一番好きな科目でした)



I was so much into American culture back then like NBA, English songs, movies and TV dramas.
(当時、NBA、洋楽、映画、ドラマなど、アメリカンカルチャーがにとても興味がありました)


These interests naturally grew my passion towards English and encouraged me to study harder than any other subject.
(このことがきっかけで、自然と英語に対する情熱がわき、他のどの教科よりもがんばって勉強するようになりました)


Even though I went through a dry spell where I didn't put in a lot of effort in English for a few years, I have been learning it since then and I’m positive I’ll continue working on it for the rest of my life.
(真剣に英語に取り組まなかった時期が数年ありましたが、それ以来英語の学習をずっと続けています。そして、その取り組みは今後も一生続くだろうと確信しています)



Why am I so passionate about English?
There’s one thing that comes to mind immediately when I think about this question, which is.....
(なぜ英語にこんなに情熱を注ぐのか?この質問について考えたとき、すぐに頭にうかぶことが1つあります。それは.....)


“English opens up lots of possibilities.”
("英語ができると可能性が広がる"ということです)


Before restarting English and taking it seriously at the age of thirty, what I thought I could do was very limited. It was so dark and I felt like my life was going nowhere.
(30歳で英語を再び真剣に取り組み始める前まで、自分にできると思うことは、とても少なかったです。真っ暗で、自分の人生はどこにも向かっていないように感じていました)



However, things completely changed after gaining English skills.
(でも、英語のスキルを得たあと、状況が一気にかわったんです)


English gave me an opportunity to work at a sake brewery.
(英語のおかげで酒蔵で働くきっかけが得られました)



English inspired me to do something that helps out people abroad have a better understanding of sake.
(英語のおかげで、海外の人が日本酒をもっと理解できるような活動をすることができました。)


English motivated me to teach English and having had the teaching experience challenged myself to become a Japanese teacher as well.
(英語があったから、英語を教えてみたいと思えるようになりましたし、そのティーチングの経験から日本語教師にもチャレンジすることができました)


Most importantly, English led me to creating my own English program for English learners.
(そして何よりも、英語があったから、英語学習者の方へ向けたオリジナルの英語プログラムをつくることができました)


Looking back on it, I could have never imagined doing any of those without earning English.
(振り返ってみると、英語がなければどれも想像すらできなかったことばかりです)


English has given me a lot of inspiration and will keep doing so as long as I keep working on it.
(英語のおかげでたくさんの刺激をうけることができました。そしてそれは、私が英語に取り組み続けるかぎりこの先もずっと続くでしょう。)



This is why I love English and dedicate so much time and effort into it.
(これが私が英語を好きで、情熱を注ぐ理由です。)



今日は、この文を使って、タイトルにもある

"日本語にはなくて、英語にはあるもの"

についてお伝えしていきます(^^)


*無生物主語*


"日本語にはなくて、英語にはあるもの"

なんか、なぞなぞみたいですが笑 

その正体とは

"無生物主語"

聞いたことありますか?


無生物主語は

"人や動物以外=生き物じゃない=無生物を主語にして、まるで意思があるかのように表現をすること"


実は上述の文で、この無生物主語をたくさん使っているんです。
(太字にしている部分です)


たとえばこのような文です。

・"English opens up lots of possibilities."
(英語ができると可能性が広がります。)


・"English gave me an opportunity to work at a sake brewery."
(英語のおかげで酒蔵で働くきっかけを得られました。)


・"English inspired me to do something that helps out people abroad have a better understanding of sake."
(英語のおかげで、海外の人が日本酒をもっと理解できるような活動をすることができました)


"English" は生き物じゃない=無生物です。


ですから、英語そのものが

"opens up lots of possibilities"

可能性を広げることはできないですし

"give me an opportunity" 

きっかけもあたえられません。


もちろん、

"inspire me to...."


刺激を与えることもできないですよね。


このように、無生物主語の文を日本語に直訳すると


どれもかなり変な文になってしまいます。
(ゼロではないですが、ほとんどの場合そうなってしまいます。)


これは

"日本語がそもそも無生物を主語にしない言語"


だから。

ですが、英語では、この例からでもお分かりのように

無生物主語はまるで意思があるかのように使われます。それも頻繁に。

ではどうしてそんなによく使われるのでしょうか。

もう少し詳しく見ていきましょう(^^)


*スッキリ*


英語で無生物主語が頻繁に使われる理由の1つに


"メッセージがスッキリする"

ということが挙げられます。

どういうことか説明するために

先ほどの文をもう一度見ていただきたいと思います。


❶"English opens up lots of possibilities."
(英語ができると可能性が広がります。)


❷"English gave me an opportunity to work at a sake brewery."
(英語のおかげで酒蔵で働くきっかけを得られました。)


この2つの文の日本語だけをみたとき

無生物主語を使う習慣があまりない、私たち日本人は

以下のように、主語の "I" や, 接続詞の "if", "because" などを使って文を作る傾向が高いと思います。


❶"If I can speak English, I can do a lot of things."
(英語が話せたら、色んな事ができる)


❷"Because I gained English skills, I got an opportunity to work at a sake brewery."
(英語のスキルを身につけたから、酒蔵で働く機会を得ることができた)



もちろんこれが悪いとか、間違っているということではありません。

意味もしっかり通じます。

ですが、無生物主語、"English" から始まる文のほうが

単語数も減って、すっきりしているのは明らかですよね。

メッセージは簡潔に伝えたほうが分かりやすいので

無生物主語を使ったほうがそうなる場合は、このように

表現されることも多いです。

このようにコミュニケーションをとる上で便利なのはもちろんですが

直訳するよりも、より英語らしい自然な響きになることもあるので

無生物主語は使っていけるようにしたいですよね♪

とはいっても、日本語にはない概念なので

ハードルが高く感じられるかもしれません。

ですので、ここからは


"無生物主語に少しづつ慣れていくための3つのポイント"


についてお伝えしていきたいと思います(^^)


❶インプット時の意識を変える


無生物主語を使って表現してみたいと思っても

そのためのツールが自分の中になければできません。

ですので、まずは

"無生物主語を見た・聞いたという経験を増やす"


ところから始めましょう。

難しく聞こえるかもしれませんが

特に特別なことをしなくても大丈夫です。

・好きな洋書や興味のあるテーマの英語の記事をみてみる

・よくきく洋楽があれば歌詞をみてみる

・ドラマや映画を英語の字幕つきでみてみる

こんな感じで、気軽にできるものでOKです。

ただ、ここでやってみてほしいことがあります。

それは

"意識を変えて、無生物主語に注目する"


です。

ただ単に読んだり・聞いたりするのではなく

無生物主語に意識を向けてみてください。

そうすると、思っているよりも無生物主語が

頻繁に使われいることに驚かれると思います。


"あ、ここでもつかってる!"

"こんな言い方するんだ~"


という体験をまずはたくさんすることで

無生物主語がもおもしろくなると思います(^^)

そして、可能ならそれをノートに書いたり

スマートフォンに入力したりすると

無生物主語の知識が自分の中に増えていきます。

ぜひやってみてください♪



❷よく使うパターンを覚える


"無生物主語ってこんな感じで使うんだ"

ということがある程度掴めたら

少しレベルをあげて

"無生物主語をよく使うパターンを覚えていく"


をやってみてください。

たくさんあるんですが

今日はその中でもよく使うパターンを4つご紹介します。


①V:動詞+ O:目的語・人 + to 不定詞


V(動詞)には 

encourage / inspire / motivate / push / drive / allow / enable
(促す / 刺激を与える / やる気を与える / 押す / 駆り立てる / 許可する / 可能にする)

などが入ります。


・The current situation doesn't allow us to go out for a drink.
(現在の状況では飲みに行くことはできない)

・This book inspired me to come to Osaka.
(この本を読んで大阪に来ようと思った)

・I always listen to this song when I work out. It drives me to keep going.
(ワークアウトをするときはいつもこの曲。おかげで頑張り続けることができる。)


➁V:動詞+ O:目的語・人 + O:目的語・物事


V(動詞)には


give / cause / save / cost 
(与える / もたらす / 蓄える / 費用がかかる)

などが入ります


Ten glasses of beer last night gave me a terrible hangover this morning.
(昨晩の10杯のビールのせいで今朝はひどい二日酔いだった)

・The heavy rain yesterday caused the severe flood in the area.
(昨日の大雨が原因でその地域は洪水となった)

You should take the train not the bus. It’s much faster and saves you 1,500 yen.
(電車じゃなくてバスのほうがいい。ずっとはやいし、1,500円をセーブできる)


③ make + O:目的語・人 + 動詞 / 形容詞


・My go-to restaurant always makes me feel relaxed and peaceful.
(私のお気に入りのレストランにいくといつもリラックスするし、心がやすらぐ)


・The bad news made him sad.
(彼はその悪い知らせを知り、悲しくなった)

➃V + O:目的語・人 + to 場所 (V = take, bring, get など)


・This ticket will take me to America.
(このチケットでアメリカにいける)


・Only hard work can get you to the top of the mountain.
(トップになるにはハードワークしかない)



まだまだパターンはありますが

上記の4つはとてもよく使われますので、

他の例文も調べてさらに理解を深めていってくださいね(^^)


❸アウトプット時の意識を変える


❶❷ができたら

"いつもと意識を変えてアウトプット"


をやってみましょう!

アウトプットといっても、会話でいきなり無生物主語を使おうと

意識すると、考えすぎて固まってしまうかもしれないので、

まずは

今日1日を振りかえって

仕事のこと・食べたもの・楽しかったこと

など、なんでもいいので

・独り言で作ってみる

・日記に書いてみる

でアウトプットするのがおすすめです。

このときも、無生物主語を意識して作らなくても大丈夫です。

そのとき浮かんだ英語で文を作ってください。

たとえば、こんな文を書いたとします。


"I went to work today. I had a lot of things to do and I was very tired after work, so I bought some snacks and beer. Thanks to them, I felt relaxed."
(今日仕事にいった。することがいっぱいあってとても疲れたから、お菓子とビールをかった。おかげでリラックスできた)

これだけでもいいんですが

無生物主語に慣れていくために意識を変えて

もう1ステップやってみましょう。

こう考えてみてください

"無生物主語を使えるところないかな?"

もしかすると

最初に書いたものを意味を変えずに無生物主語を使って

こんな感じで言うこともできるかもしれません。

"I went to work today. A lot of work made me very tired, but snacks and beer after work made me feel relaxed."

話すときは

"考えすぎない・その時浮かんだ英語を積極的にアウトプットする"

ことが大切ですが、一人で取り組むときは、

このように

"考える時間をとって、工夫してアウトプットしてみる"


のも大切です。

たとえ、思いつかなったとしても

考えて出そうとする、その積み重ねで会話の時に

パッと頭に出てくるバリエーションが増えていきますので(^^)




今日は無生物主語についてご紹介しました。

長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

That's all for today.
Thank you so much for visiting the page!
Hope you liked it:-)

〇 英語迷子から脱却するための道筋をお伝えしています!


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