しょうがせんべいの恨みのこと。
1か月前、母方の祖父が亡くなった。
急な出来事だった。
祖父は、自営業で農機具屋を営んでいた。
いつも手を真っ黒にしながら、仕事をしていたらしいけど、
私が訪れる時はいつも居間でいびきをかいて昼寝をしていた。
起きたと思ったら、パチンコに行き、
パチンコに勝った時にはお小遣いが降ってきた。
母は祖父のパチンコ事情に精通していて、
いつ訪れるのが良いかタイミングを耳打ちしてくれた。
訃報を聞いて、慌てて故郷に戻った私は、
通夜会場で既に亡くなった祖父と対面した。
横になって