【遺伝子検査市場の未来】23andMeの株価急落が浮き彫りにする課題とBtoBtoCモデルおよびSNP以外の付加価値提供
はじめに
遺伝子検査サービスは、私たちのルーツや健康リスクを知るための革新的なツールとして大きな注目を集めた。しかし、DNA検査会社「23andMe」の株価急落や国内サービスの撤退が相次ぎ、この分野が抱える課題が明確になっている。
本記事では、23andMeの現状や、国内外の遺伝子検査市場の動向を掘り下げ、現在の問題点と解決策を模索している企業の動向やビジネスモデル・SNP以外の付加価値提供について考察する。
23andMeの現状:サバイバルモードに突入
株価の急落と事業モデルの限界
かつて多くの人が唾液サンプルを送り、祖先や健康に関する情報を得ることに夢中になっり一世を風靡した23andMe。しかし現在、23andMeの株価はピーク時の321ドルから5ドル以下にまで、98%以上低下している。
売上が減り赤字継続
株価がピーク時の2%以下に落ち込んでいる原因は以下の2点である。
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