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大人の階段登る感染症専門医

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感染症診療の考え方 その2

感染症診療の考え方 その1で、感染症診療に必須の4つのSTEPを説明した。 ①異常の認識 ②臓器の推定 ③菌の推定 ④抗微生物薬の選択 これらを個別に解説する。 ①異常の認識 発熱や炎症反応のようなわかりやすいサインであればいいが、問題は「一見すると感染症の症状として認識しにくいもの」をいかに異常ととらえられるかだ。向かいで信号待ちをしているおっさんが全裸だったらそいつは間違いなく変態だしなるべく距離を置きたいところだけど、コートを一枚はおっているけど実はその下が全裸で

    • 感染症診療の考え方 その1

      感染症関連の書籍もずいぶん増えたよね。若干増えすぎなんじゃないかと思うぐらい増えたよね。ただ最初に言っておくと、素人が買っても怪我をしない本というものはそう多くはない。 1.レジデントのための感染症診療マニュアル(辞書!) 2.感染症プラチナマニュアル (あんちょこ,毎年改定されるのが良い) 3.抗菌薬の考え方,使い方 ver.4(読み物として) もうはじめに読むのは大体このぐらいで良い。いきなり1は分量的にヘビーかもしれないので、2と3から入って1を辞書として置いて

      • 感染症診療のビギナーどもへ

        もう毎回毎回同じこと言うのも疲れてきたよ俺は。 口の中がカラカラになるまであーだこーだとしゃべってこちとらライフを極限まで削って教えてんのに月が替わったとたんにブランク状態の研修医がまた回ってくるんだよ。「あれ?セーブ機能付いてないの?」「復活の呪文方式?」みたいにうろたえるこちらの気持ちなんて知りもせずにね。 この輪廻から抜け出したいんだよ俺は。 もう堪忍袋の緒があれなので、とりあえず全員これでも読んでろ的なサムスィングをここに残しておきたい。そう思ったの。 お前たちが

      感染症診療の考え方 その2