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余部鉄橋を歩く

地上40mの駅をご存知だろうか。
そう、兵庫県美方郡香美町余部にある
JR西日本の橋梁である。

1912年(明治45年)3月1日に開通。
当時は、鋼製であった。
現在2代目でコンクリート製である。
↑ざっくりの説明である。

振り返ること5年前
ボクはこの地を始めて訪れた。

家族旅行と題して、息子6歳。娘3歳の時に訪れた。
ふと立ち寄った偶然の場所だった。
しかし、今回は違った。

毎年、家族旅行が恒例の行事となり
今年は、「鳥取・島根方面」に行こうとなったとき
長男の息子(小5)が
「余部鉄橋に行きたい」と言い出したのだ。

予定になかったが、
(それもいいか)ということで
余部鉄橋を訪れることになった。

再び訪れてみる
3年前とは違って
エレベーターが設置されていた。
そういえば、3年前は歩いて坂を登ったものだ。
バギーも持ちながら・・・

今年はエレベーターで天空の駅へあがる。
見渡す景色は格別である。

息子に尋ねた。
「覚えているか」と。
息子は答える。
「覚えていない」と。

それでいいと思った。
思い出は写真に残っている。
当時の写真を思い出しながら
(本当は家に残してきてしまった。残念だが、思い出しながら・・・)
当時と同じ場所であろうところで写真を撮る。

映画“スタンドバイミー“みたいに
線路を歩きながら
親指を立ててこちらに振り返るスタイル

そう。
“俺はここにいる“スタイル。
ボクはここにいる。
当時、流行っていた息子のギャグが思い返された。

そして、長女も続く
「私もやりたい」と
さらに、時代の流れを感じさせる
次女も続く
「くーちゃんも」と

三兄妹で記念の写真に収まった。
帰りのエレベーターを待つ間に
息子と写真を撮った。

自撮りする恥ずかしさもありながら
大きくなった我が子を思う。

この日は二度と帰ってこない。
思い出を残そう。
心に残そう。
そう思いながら、
心のシャッターを切った。

思い出の場所を再び訪れるのも
それほど悪くないなと思う。

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