#気ままな男の独り言 No.10

『あの人は、どうしたのだろう？』

朝、自分は毎日と言っていいほど散歩をしている
ただし、台風到来時と雷が鳴るときだけは控えている

これまで殆ど毎日、散歩の途中ですれ違っていた同年代の女性がいた
回を重ねるうち簡単な挨拶から始まり、次第に立ち止まって、色々な話をするようになった
その方も、台風と雷の時以外は歩かれており、自分と考えが同じで“朝から歩かないと、どうも調子が悪い”と常々仰っていた
雨が降る日は、傘をさしたり、カッパを着てでも散歩に出ることも同じだった

ところが、最近その方と散歩の途中で全く出会うことが無くなった
　病気や怪我でもされたのだろうか？
　散歩コースを変えられたのだろうか？
　散歩の時間を変更されたのだろうか？
　もしかして引っ越しされたのだろうか？
その方に、お会いしないならしないで、気にかかる

約５年以上、同じあたりで、同じ時間位にお会いしていたので、今更コースや時間の変更は考えられない
会話内容からして、日頃から健康に気を付けられ、元気一杯の方だと思っていた
　前回は、どこの山に登った
　先日は、サイクリングで、ここまで行ってきました
　今度は、友達と旅行に行く予定です
　この間行った居酒屋は、とても美味しかったです
等々、話で盛り上がり、時には３０分近く立ち止まって話をすることもあった

あの方は、どうかされたのだろうか？
如何せん、苗字をお聞きしただけで、名前も知らず、住所も知らない
もしも御病気であれば、心配だがどうすることもできない

心配ではあるが、引き続き散歩は続け、その方にお互い元気な姿でお会いしたいものだ
そして、お会いした時には開口一番
　“おはようございまーす”と大きな声で、挨拶をするつもりだ