2020年の三分の二が終わりかけている

みなさん!ここをご覧のみなさん!!
ことしの1月3日に何があったか憶えていますか?
ぼくは憶えています。
年始早々にアメリカ政府がイラクのバグダッド空港でイランのソレイマニ司令官をドローン攻撃で爆殺したのです!
あのときは「すわ、米国とイランの全面戦争か!!」と背筋に冷たいものが走ったものです。いや、本当に戦争が始まるんじゃないかと思いました。驚くべきことにイランが自重して、開戦には至らなかったわけですが、戦争が始まらなかったことのほうが不思議です。導火線が完全に燃えているのに、なぜか爆薬には引火しなかったような奇妙な事態でした。

その後のことはぼくが説明するまでもありません。19年末に武漢で流行り始めたコロナウィルス感染症が全世界に拡がり、あっという間に月日が経ちました。日本国内ではこの8か月間、政府はどうしようもなく混乱し、感染拡大の抑制と経済活動の再開を同時に行おうとして、人々は呆れ果て、くたびれ果てている。そんな風に見受けられます。生活に困窮している人もどんどん増えているでしょうし、これからも留まるところを知らないでしょう。ゆえに、あのアメリカによるイラン司令官暗殺のニュースもすっかり忘れ去られてしまいました。そして両国もコロナ患者が増え、戦争どころではない感じです(イランは感染者35万8905人・死者2万643人、米国は感染者573万7398人・死者17万7215人 8月25日現在/参照:新型コロナウイルス感染 世界マップ)。

ポストコロナだとかアフターコロナだとかよく巷で耳にしますが、ぼくはその表現はあまり適確でないと考えています。そしてアンダーコロナ(Under Corona)という概念を呈示しているのですが、いかがでしょうか、みなさん。

Underというのは(何々の)下にという意味ですが、日本語でいえば、コロナ下(ころなか)です。コロナ禍(ころなか)と似ていますが、違います。禍という字はわざわいという意味ですが、下はもうすこし中立的というか、やや客観的にコロナ感染症が世界中に拡大している状況を眺めている感じです。略するとアンコロです。ちょっとあんころ餅のようでおいしそうでいいかな、と思ったのですが、誰一人賛同の意を示してはくれませんでした。ま、良いのですけれど。アンダーコロナはまったく笑い事ではないですしね。
今年いっぱいはアンダーコロナが続き、すべての話題にコロナがまるでウィルスのように―奇妙な比喩ですが―忍び込んできてわがもの顔に振る舞い続けるでしょう。もしかすると2021年も2022年もずっとそんな感じかもしれません。いや、本当にアンコロとかいっている場合ではないですよね...しかし、われわれの生活には笑いも必要だよな、と同時に感じます。あまりシリアスにこの世界と向き合っていると息が詰まって頭がおかしくなってしまいます。大勢で集ってバカ騒ぎをするのは論外としても、日々ささやかな息抜きはつねに必要ではないでしょうか。って最近いつも似たようなことを書いていますね。ぼくの思考そのものが、アンダーコロナにやられているのかもしれませんので、このあたりで終わりにします。読んでくださってありがとうございました。

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