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ノートパソコンで求めるもの(購入時の参考材料に)

 私が所有するノートパソコン(WindowsPC)は、主に文章の作成(本の執筆も含む)や、自主学習中心に使っています。そんな私ですが、仕事&勉強道具のノートパソコンは、大事な相棒であるため、かなり慎重に吟味して選んでいます。
 ここでは、その際に意識していることを書きまとめておきます。ネットでの情報検索やメモ、文章作成が中心で、写真加工や動画編集は少々行う程度です。普段の使い勝手を踏まえた上で、性能を検討しますので、モノよりコトを重視したノートパソコン選びと言えそうです。
 ノートパソコンを買う際に、「ユーチューバーみたいに動画編集は行わないんだけど、その場合どこまで性能が必要なのか?」「そこまで性能は求めない(価格は抑えたい)けど、自分のやりたいことは快適にしたい」という悩みをお持ちの方には参考になるのではないかと思います。閲覧された方にとってノートパソコン(WindowsPC)選びの参考になれば幸いです。

 さて、私がノートパソコンに求めるものは以下の10点。

1 自分のやりたいことに使える相棒であること
2 持ち運びがしやすい
3 壊れにくい
4 必要最低限のアプリケーションが使える性能(Word、Excel、PowerPoint、画像・映像処理)
5 汎用性の高いOS
6 様々な外部周辺機器を必要としない
7 安定したキーボード入力ができる
8 データ・ファイル管理する上で余裕のある保存容量
9 安定したインターネット環境
10 ノングレア処理された画面

1 自分のやりたいことに使える相棒であること
 安物買いの銭失いのことわざにあるとおり、10万円以下の新品のノートパソコンを買う(値段が下がれば下がるほど危険度が増します)のは控えるべきです。安いノートパソコンを買うと、性能は低く、起動をはじめ、あらゆる処理において動作がもたつき、ストレスを感じることでしょう。精神的ストレスを抱え、さらに時間をも無駄にしてしまいます。写真の閲覧やWEB閲覧、Microsoft Teamsの使用感は特に性能に寄与します。
 私が、学校で配られているGIGAスクール構想で配布された比較的値段の安い端末を触っている経験上、相棒として購入する場合、新品で10万円以上のものを選択することをお勧めします。(中古品だと、もう少し値段を下げることが可能です)
 IntelのCPUだとCore i5がベストでしょう。Core i7までは必要ないと考えています。

2 持ち運びがしやすい
 私は、講演講師もしていることから、PowerPointを使って発表する機会があります。また、気分転換で図書館やカフェでパソコンを持ち込んで仕事や勉強することがあるため、重量が軽くて持ち運びしやすいものにしています。できれば1kg以下のものを選択するとよいでしょう。パソコンを持って「軽い!」と思うのは1kg以下のものです。画面の大きさに比例して重量も重くなることから、大きな画面(14inch程度)を選択しても1.2kgまでに抑えておきたいところです。
 持ち運びを意識する上で、USB-C端子が付いていることも重要になります。なぜなら、パソコンに付属している大きくて重い&ケーブルがかさばるアダプターを持ち運ぶ必要がなくなるからです。USB-C端子は、PD(パワーデリバリー)に対応するものであれば、充電することができます。USB-C充電に対応したアダプターを別途購入する必要がありますが、パソコンに付属しているアダプターと比べて、圧倒的な小ささと軽さで持ち運びがとても快適になります。AnkerやCIOで検索していただくと、該当製品に出会うことができます。付属アダプターのW数を確認し、最適なものを選んでいただければと思います。

3 壊れにくい
 日本メーカー(NECや富士通)で15inchサイズの手頃な値段のノートパソコンは初心者向けをうたっているものが多いです。そのようなノートパソコンは重量がある上、パソコン自体の素材もプラスチックのものが多く、チープな感じが否めません。また、もともと持ち運んで使用することを考えて作られていないので、耐久性も低く、落としてパソコン本体や液晶が割れてしまう可能性が高まります。
 2023年の現在では、DELLやLenovoなど外国製品が多くなりました。海外メーカーのものは、前述のような初心者向けのものがなく、仕事道具として可搬性や耐久性を意識して作られている傾向にあります。日本メーカーであるPanasonicやVaio、NECや富士通の上位モデルは、同じように可搬性や耐久性を重要視したモデルが多いです。日本製品は、海外製品と比べて値段が高い傾向にあります。
 耐久性、堅牢性については試すことができないため、各メーカーの製品情報を吟味し、できれば比較して検討するとよいでしょう。

4 必要最低限のアプリケーションが使える性能(Word、Excel、PowerPoint、少々の画像・映像処理)
 これは、CPU(頭脳)やメモリ(作業場の広さ)が重要となってきます。CPUはIntelであればCore i5以上です。同時処理や動画閲覧で、もたつきが感じられるCeleronやi3は控えたいところです。
 メモリは8GBあれば、OSを快適に動かすことができます。ただし、実際の使用では、OSを動かした上で、様々なアプリケーションを上乗せして使用します。特にOfficeとWEB閲覧を同時にしたり、Wordを使いながら、画像処理ソフトで写真を編集したり、ブラウザ(インターネット閲覧)でたくさんのページを同時に開いたりする等のマルチタスクをするのであれば、メモリは16GBが欲しいところです。最近では、メモリが16GBを搭載するノートパソコンが増えてきました。16GBで済む程度の使用状況で、欲張って32GBを選択するのは、メモリを余らせてしまうだけで、使用感は16GBと変わりません。値段が高くなるだけでお勧めしません。

5 汎用性の高いOS
 私もMacのデザインに憧れて購入した1人であることを先に言っておきます。しかし、世の中の9割以上はWindowsのパソコンが使われています。そのため、自分の仕事環境はWindowsであり、Windowsのパソコンでのやりとりが多く発生します。その点で、Macだと、Officeのデータのやりとりで対Macだとズレが生じてしまう支障が出てきます。たった1点ではありますが、大きく仕事に支障をきたします。自分の仕事環境に合わせたOS選びが重要だと考えています。
 
 追記:Macに乗り換えようとした際に、障壁になったことをこっそり載せておきます。同じような経験をされたWindowsユーザーは多くいると思われます。
 ・Windows歴が長く、Macのインターフェースに慣れない。。
 ・Macのアプリや周辺機器(変換コネクター等)を1から買い直さなくてはいけない。。
 ・WindowsとMacとの兼用するとデータの管理が煩雑になってしまう。。
 ・意外とMacのノートパソコンって重いんです。。

6 様々な外部周辺機器を必要としない
 映像出力して講演する機会があるので、HDMI端子を経由してプロジェクタにつなぎ、確実に映像出力を行えるノートパソコンが必要となります。
 可搬性に特化したノートパソコンでは、HDMIを搭載しない、または、miniHDMI端子が搭載されていることがあります。その際は、変換コネクターを間に挟む必要があります。変換アダプターを挟む場合、4つのデメリットがあります。

・HDMIを内蔵したパソコンと比べ、映像出力がうまくいかなかったり、映像の一部が欠けてしまったりする現象が発生することがある(映像出力の安定性が劣る)。
・変換コネクターを忘れる可能性あり。忘れないようにするストレス発生。
・変換コネクターを購入するお金が掛かる。
・持ち運ぶものが増える。

 このことから、本体にHDMIが内蔵されたノートパソコンを選ぶようにしています。Macはコネクターを多用することから、敬遠しています。

7 安定したキーボード入力ができる
 キーボードに関しては、実際にタイピングをして、その打ち安さ(打鍵感)を確認することが大切です。仕事を進める上で重要な要素となります。妥協は許されません。押し込んだときの深さやタイピングしたときの音の大きさ、キーボードの板自体のたわみ等を確認するとよいでしょう。
 特に重要視するのが、キーボードの板自体のたわみです。メーカーによっては作りが甘く、下にたわむものがあります。この状態のものは、文字を打っていて安定しない、余計な力が入ってしまい、打ちにくさを感じてしまいます。
 SurfaceProのような外付けのキーボードも一部が宙に浮くため、タイピングすると、たわみを感じてしまいます。また、一般的なノートパソコンの形であるクラムシェルの形ではないため、膝の上でも安定してタイピングするができません。そのため、購入する選択肢から外しています。

8 データ・ファイル管理する上で余裕のある保存容量
 最近では、ノートパソコンに内臓の記憶媒体は、これまでのHDDではなくSSDが使われることが多くなりました。データ転送が高速な上で、物理的な駆動部品もないことから耐久性も極めて高い媒体になります。
容量は128GBのものから、1TB(1024GB)を越えるものまであります。写真を貯めておくと128GBは、すぐにデータで一杯になってしまい、データを捨てたり、整理したりする時間が生じ、作業効率が極めて悪くなります。なので、記憶媒体は、ある程度ゆとりがあることが重要です。256GB以上であることを推奨します。最近では、パソコン内のデータ容量が多くなってしまった場合に、Googleドキュメントのようなクラウドサービスに保存することで、パソコン内のデータをスリム化することもできます。

9 安定したインターネット環境
 ネットでの情報検索やメールでのやりとり、クラウドサービスに接続する機会が多く、常にインターネットに接続できる環境は、仕事の円滑化に極めて重要な要素となります。
 自宅にいる場合は、無線LANがあれば事足ります。しかし、仕事場の無線LANをセキュリティの関係で使用できなかったり、出先で無線LAN環境がなかったりする場合があります。その場合に、LTE内蔵のノートパソコンは仕事を止めることなく進めることができます。スマートフォンのテザリングを使ってもネットにつなぐことができますが、接続のためにスマートフォンを取り出して接続設定しないといけないことや、スマートフォンのバッテリーを消耗するなどの支障があります。
 LTE内蔵だと自動接続されるため、接続の煩わしさから解放されます。ただし、LTEモデルは上位機種しか搭載されないため、ノートパソコンの値段が極めて高くなるところが痛いです。

10 ノングレア処理された画面
 「タッチパネルは必須なのか」「スタイラスペン対応は必要か」という質問を受けますが、小さいノートパソコンほど、タッチパネルはあった方がよいと思います。必要に応じて、拡大、縮小がスマホのように手軽にできるからです。
 ただし、画面がテカテカで光沢があるため、画面に映り込みが発生するため、文章を書くのがメインである人は、光沢のないノングレア処理された画面をお勧めします。その際、タッチパネルの機能は当然ありません。私は、文章を書くことがメインであるため、ノングレア処理のものを使っています。
 スタイラスペン対応は、ノートパソコンでノートをまとめたり、絵を描いたりするのであれば選ぶべきだと思いますが、これはノートパソコンよりもiPadのようなタブレットで行った方が、スタイラスペンの性能が高く、アプリケーションも充実していてメリットを受けられます。

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