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僕のお腹には原子炉がある - 擬物化のすすめ

「擬人化」ってよく耳にしますね。言葉自体も聞きますし、自分でも無意識に、比較的頻度高く使っている気がします。うちの犬のことを「うちの子」と呼んだり……ですね。

一方、「擬物化」人をモノに例えること。(多分、用例としては、「彼はカミソリ(のようによく切れる頭を持っている)」とかですかね。)は言葉としてもあまり使われないし、自分でもあまり使わないような気がします。

言葉としては使わないけれど、思っていることならあって、私、自分のお腹に原子炉があるイメージを持っています。この原子炉が毎日、毎日、大量の熱を作り出し、その熱が私を日々のタスク処理や、新しいことへのチャレンジに駆り立てています。この熱を何かに向かわせないと、お腹の原子炉は爆発してしまう。だから「熱を向かわせる新しい何か」、「情熱をもって取り組める何か」をいつも探しています。

逆に、新しいチャレンジをするとき、困難なタスクに直面した時、「この原子炉さえ動いていれば大丈夫。絶対になんとかなる」とも思えます。

この、ある種の擬物化(=自分のお腹には原子炉がある)は、実は皆さんにもオススメです。一つは私のように自分のお守りとすることができます。お腹の原子炉さえあれば大丈夫。と。もう一つは、擬物化をすると、自分の身体と心を分けて考えることになり、「心」をむやみに傷つけないで済みます。

例えば、どうしてもやる気が出ないとき、「俺は今日、やる気がでない」と思うでしょう。擬物化がなければ、人によっては「俺は、やる気のない奴だ」という方向に考えが進んでしまうかもしれません。それは心を傷つけます。

「俺は今日、やる気がでない」と思った時、擬物化していると「原子炉の調子が少し悪いみたいだな」と思います。つまりやる気がでないのは「俺」のせいではなく「原子炉」のせいです。心は傷つきません。そして「原子炉をすこし手荒に扱っちゃったかな?」とか「原子炉にもっと良い燃料をくべよう」とか「原子炉を一時的に停めて、メンテナンスした方がいいな」という方向に考えが向かいます。

そして実際、やる気がでないのは健康状態のせいだったり、気に病むことがあるせいだったり、長時間、激務にさらされたからだってことも多い訳です。心さえ守られていて元気だったら、疲れが取れたらまたやる気が戻ってきます。お金も時間も全く掛かりません。心が風邪を引きそうな時、やってみてください。

この記事は、ライティング友達(と、わたしが勝手に思っている) noriko ooiさんの「弱気になった時はお腹に力を入れる」にインスパイヤされて書きました。
お腹繋がり^^;


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