春だから?
暦上では今日から春です。
春は出会いと別れの季節とも言われますが、そのワードから連想される情景には、必ずといっていいほど自然的なモチーフが出てきます。
たとえば卒業式と入学式。
これらには「桜」が舞うような景色が思い起こされます。
また、GWには都会の喧騒を離れ、緑溢れる土地で休暇をとる。
など。
春と自然は切っても切り離せない関係であり、私たちもその自然から様々なインスピレーションを受けています。
そこで今回はその自然についての話。
STELLA McCARTNEYというブランドを耳にしたことがある方も多いと思います。
デザイナーであるステラ・マッカートニーは、イギリス出身で、1995年にセントマーチンスを卒業しました。
その2年後の1997年にchloeのクリエイティブディレクターに大抜擢、2001年に自身の名を冠するブランド「STELLA McCARTNEY」のファーストコレクションをパリで発表しました。
ステラ・マッカートニー自身ベジタリアンであり、そのデザインも、皮革や毛皮を一切使用しないという特徴があります。
その特徴から、今ファッション界を取り巻くサスティナビリティの第一人者として話題を集めています。
そんなSTELLA McCARTNEYは、概要からみて分かるとおり、環境を対してファッションがどれだけダメージを与えているかという問題を常に投げかけています。
この問題は一過性の流行にするべきではなく、また、服に対して興味のない人"だからこそ"考えないといけない問題だと思います。
ファストファッションが台頭してきたことで、服はより買いやすく生活により身近なものになりました。
これにより、服の生産量、消費量ともに年々増え続けています。
国内でも増税による買い控えがあった2014年に一旦は下がったもののそれ以降、供給量は増加しています。
(引用:https://job.senken.co.jp/shinsotsu/articles/kiso-kouza01-2017)
また、この供給量のうち、約9割は廃棄されていると言われています。
つまり2016年では33億点、重さにして年間100万トン。
日本国民1人が年間で約35着の服を捨てていることになるんです。
ファストファッションはもちろん、前述したようにファッションをより身近なものにしてくれました。
それはすごい功績です。
しかし、身近になったばかりに1つのモノとしての価値が大きく下がってしまった様な気がします。
それが残念でならない。
僕はこのnoteという媒体を通して、服がどれだけ人間にとって重要な要素であるか、身体の一部として機能しているのかを伝えていこうと思っています。
そういった身体の一部をビジネスに踊らされて大量消費されるのに対して、どうしても嫌悪感を抱いてしまいます。
ファストファッションの服を買うことに対してはなんも文句はありません。
ただ、大事にしてほしい。
自分の要素として考えてみてほしいと思います。
最後になりましたが、昨年のパリコレで発表されたSTELLA McCARTNEY Spring Summer 2020のショーを貼っておきます。
こちらで出てくる衣装は75%以上がエコフレンドリーな素材を用いており、ステラ史上もっともサステナブルなコレクションだそう。
環境に配慮しながら女性の力強さ、生命力を感じさせるコレクションはさすがです。
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