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スタートアップへジョインした時の戦い方/書き殴り備忘メモ

スタートアップでの移籍(つまり、転職w) を4度ほどしてわかってきたのは、あまりにもスタートアップの課題には共通項が多く、組織単位、個人単位でも似た光景があまりにも多く、移籍を重ねるごとに既視感あることが徐々に増える。

スタートアップへジョインしたときの、個人としての戦い方について、過去見てきた光景や、自分の過去現在の戦った中で感じたことを備忘メモ。

転職の最初3ヶ月くらいに企業再生100日プランの様なイメージで気合入れてドラスティックなことをしようとしないことが肝要な気がする。精神的に受け入れられる様に、爪を隠して慎重な姿勢で、現状把握と課題解決プラン策定に主眼を置く。

解決に強いメッセージングが必要な課題については、受け入れられてることを一定程度確認できてからでないと、心理的に受け入れでもらえず抵抗に合い、解決に近づけない。そんな時ミッションビジョンバリューがどの程度浸透しているかが重要な要素になってくる。

一般的な企業再生は、資本と経営陣の入れ替えという外的ショックとセットなのでドラスティックな変化も既に既成事実があるので良いのだけど、たった1人入っただけの身で、ドラスティックなことをやろうとすると失敗する。

自分を採用したいと思ってくれた人たちは課題感あってのオファーだからある程度尊重してくれた上での聞く耳を持ってくれるが、そうでないマネジメント層は逆のベクトルで、防衛本能から即刻、敵認定されてしまう。

合理的に考えたら正しいこと正論を言ってるのはわかる、ただ、個人的にあいつを受け入れられない、といった感情になってしまって、改善改革が進まないことになる。

課題解決プランニングは立派に策定し、マネジメント層に主張しスタートダッシュ成功したと思いきや、仲間として受け入られる、といった初歩的なところでつまづくことがスタートアップにある程度のレイヤーで入るハイキャリアな方々に多すぎる、と。

ほんとに文字にするととてもシンプルな話なのだけど、スタートアップといった感情の集積地で成り立っている組織では、ここまで作ってきたことへのリスペクトがとにかく大切。

完成した会社から比べればとてつもなく無数の課題があるから飛びつきたくなるし、正常なアンテナなのだけど。

功労者へのリスペクトを常に念頭において、相対する人たちの感情をうまく揺さぶりながら、自分への信頼を醸成し、課題解決に向けての最短経路を目指す。

受け入れてもらいながらも、現在までの組織の論理に迎合せずに、独立した視野/思考で、組織の成長にとって必要だと思われる意見/主張を発信し続けるレジスタンスが求められる。もちろん100%の確信などない中での主張になる。だからこそ、進め方に工夫が必要。

変革、改善といった要素は、求められるレベルに大小はあれど、中途採用される一個人であっても、企業再生と同じ。

しかし、前職で間近で経験させてもらったプロ経営者による企業再生の場面とは、個人で中途で入って取り組むのとは、根本的に異なる進め方が必要になるな、と感じたので書き殴りで備忘メモとしてみた。

短期での成果についてはある程度目を瞑り、焦らず地に足をつけて中長期で価値を出し続けることが肝要なのでは、と。

右肩上がりに株価が上がり続けるチャートの様なイメージで。


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