コンサルが意識しているデータ収集のコツ
事例やデータ収集、ニガテな方いませんか?
私もどちらかというと不得意でしたので、嫌いな作業の一つでした。ですが、自分がプロジェクトマネージャーなどで指示をする立場になり、ようやく情報収集が不得意だった理由がわかってきた気がします。
今回はそんな事例やデータ収集がずっと嫌いだった私ですが、仮説を立ててから集めることを意識すると少し楽になったことについてお伝えできればと思います。
事例収集が嫌いになった原因
この話題になると、私の元上司は指示がヘタクソだったことを思い出します。
「とりあえず他社事例あつめといて〜」
という超ざっくりした指示が。
ある程度集めて報告すると、
「もしかしたら顧客に質問されるかもしれないから、○○になっている事例も集めといて」
という指示を追加で受けます。
さらに集めて報告すると、
「ん〜、これだけだと全体像が見えないね^^全業種の事例を調べようか」
なんて言ってきたりします。
その上司が心配性だったのか、ただのデーハラ(※データ収集ハラスメントとでもいうんでしょうか。というか、最近なんでもハラスメントがつきますよね)なのかは不明ですが、「そこまでやる必要あるのか?」「この作業いつ終わるねん」と思いながら、深夜まで事例収集をし続ける日が一週間ずーっと続いたこともありました。
これが私のトラウマとなり、データ収集がずっと苦手意識が合ったんだと思います。
ただの情報収集かもしれないけどフィードバックは欲しい
その後も、プロジェクトチームの中でデータ収集をすることがあっても、
「指示された通り集めたけど、これでいいのかな?」
「とりあえずOKはもらえたけど、もっといい事例があったかも」
と自問自答することが多かったです。
データ収集って時間がかかるし、結構大変な作業です。依頼した方もチェックに時間がかかるので「後で確認するよ」みたいなことが多くなります。そのため、データ収集作業についてフィードバックがもらえたことは少なかったように思います。
指示した上司が、「ん〜、ちょっと思ってたのと違うな。だけどもう一度調べさせるのは大変かも」と思っていたのかもしれませんし、「単純作業だから褒めるほどのものでもないだろう」なんて思っていたのかわかりません。作業後も、評価が
気になってずっとモヤモヤしていました。
なので、自身がデータ収集などの依頼したときにはフィードバックをしっかりするよう意識することにしました。
指示を受ける側から、フィードバックを求めてもいいでしょう。受け身だった私は良くない例です。自分の作業がどうだったか、後でちゃんと上司や先輩に評価を聞いてみてください。
情報収集は脳死じゃできない
「情報収集なんて検索かけて、結果をコピペするだけだろ」と思っている上司からの指示が過去の私を苦しめました。何も考えずに情報収集はできません。
情報収集について以下のコツを覚えておきましょう。
収集の目的を忘れない
仮説を立てる
信頼できる情報源を選ぶ
収集の目的を忘れない
当たり前のことですが、情報収集には目的があります。けっして情報収集が目的にはなってはいけません。
上司に「とりあえずデータ集めいとて」と言われたら、目的を確認した上で作業を始めましょう。この確認をサボると、データ収集作業は「三途の川で石を積み上げては壊されるを繰り返す」ような地獄の苦行になるので注意してください。
また、何を目的としたデータ収集をしているのか忘れないように、作業中は見えるところにメモしておきましょう。「あれ?何を調べてたんだっけ?」って結構なりがちです。
仮説を立てる
ビジネスにおけるデータ収集の結果の使われ方は、
「データから見るとこうなっているので、○○という結論になります」
というような、誰かに説明または納得いただくことがゴールとなることが多いです。
ですので、「多分こういう結論になるんじゃないかな」という仮説を立ててから、その仮説を補強する情報から優先的に収集します。
趣味で収集しているわけではない限り、集めた結果を元に何かしら示す必要があります。なので、仮説に沿った収集結果がたくさん出てくれば、それを元に資料作成に進めばOKです。
逆に、もし仮説に合っていなければ「仮説とは異なるが、こういう関連はありそう」とか「似たような事例がないことがわかった」「関連が全くないことがわかった」ということになるのでラッキーです。
次は、その新たな考え方を元に仮説に立てて、また補強する情報を探しにいきましょう。
頭から順番に100とか500とかとりあえず調べるよりも、仮説を立てて調べる方が効率的だと思いませんか?
信頼できる情報源を選ぶ
ビジネスでは、ひろゆきさんみたいな人がたくさんいます。「それソースはあるんですか?」みたいなことは当たり前のように聞かれます。
もし、いい感じに結論を補強する情報だとしても、ソース元の信頼性が低いとその情報がない方がマシなこともあります。恥ずかしくないソース元のデータを使いましょう。
SNSから引用するときも、発信者などが(ビジネス的に)信頼に足る人か注意してみてください。
Webであれば、切り抜き記事ではなく、新聞や雑誌の元記事を辿ることも大切です。有料になりますが、日経テレコンやSpeedaなどはビジネス情報を収集するには便利です。
まとめ:ここまで読んでくれた方へ
ということで、データ収集について私が思うことをお伝えしました。「データ収集の目的を忘れない」ことと、「結論の仮説を立ててからデータ収集を始める」ことを意識してみてください。きっと少しは作業が楽になるはずです。
終わりのないデータ収集作業から、あなたが解放されることを心から願っています!
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