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50代で高校生の時の夢叶う⁉

転勤族だった我が家は、私が高校生のときは、愛媛県松山市にいました。

高校へは自転車で、約20分。土手沿いの道を通っていました。

土手には、桜並木がず~っと続き、その桜を眼下に見ながらの通学で、私はこんな夢を描いていました。


桜の木をいっぱい植えて、そこで喫茶店をしよう!

花の下で、ケーキと紅茶を楽しめたら、どんなに幸せだろう!

緑の夏も涼しくて、気持ちいい風と感じて、ずっといたくなるよね~。

秋の紅葉もきれい!テーブルに葉っぱが落ちてきたらうれしいかも。

冬は・・・?

冬はちょっと外でお茶は寒いよね。

でも、温かくして、温かい飲み物をふうふうしながら飲んで、お日様を浴びて、枝の影が作る素敵なシルエットを楽しむのもいい!


そんなことを考えながら、通学の道は夢ふくらむ楽しい時間でした。


大学に進学し、高校の教員となり、大好きなダンスに夢中になったり、引っ越し、結婚、子育てと忙しい毎日に、その夢は忘れてしまっていたようです。


結婚して、家を建てる場所を15年近く探して、やっと建てることのできた場所は、15年間借りていた家の隣の敷地。

庭にさくらんぼの木を植えました。

「なんでこんなところに!」と母からはしかられた縁側のすくそば。

居間の真ん前。

でもでも、最高なんです!

春、つぼみが膨らむのを毎日眺めて楽しみにします。

花が咲き始めたら、鳥たちもたくさん食事にきて、みんなでお花見。

若葉が日に日に大きくなるのも、葉の色が日に日に濃くなるのも、毎日の楽しみです。

木漏れ日と風が作る優雅な光の揺れを見ていると、今を忘れてしまいます。

そして、お待ちかねのピッカピカの赤い実!

縁側から手を伸ばして、いくつも食べちゃいます。


こんな風に、居間から毎日、桜を眺め、話し、そっと触れる毎日です。


この楽しみを我が家だけで楽しむのはもったいない!と思って、お茶会を企画しました。

桜を背景に、お友達を招いて、お抹茶を点てて、春のお菓子と楽しんでもらいました。


今年は花が美しかったのはたったの3日間。

なかなか予定通りにはいかず、花がまだ1輪しか咲いていなかったり、予定した日に桜が散ってしまってて、後日に延期したり・・・と、こんな状態でしたが、この反省を生かして来年はもっと上手にお招きできそうです。


あれっ?

これってちょっと形は違うけど、高校生の時の夢だ!!!

と気づきました。



夢って、何年もかかって、思いもかけない形で叶うこともあるんだなあ~。


これから、毎年、お友達と桜を見ながらのティータイムを楽しみます。

もちろん、緑の桜も、紅葉の桜も、シルエットの桜も。


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