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【女性限定】「生理的に受け付けない」距離について

こんにちは、風の旅人です。

プロの恋愛アドバイザーとして約5年経ちました。それ以前のプライベートな期間を合わせるとかれこれ30年恋愛相談をしています。クリスマスの時期になると相談が増える傾向があるのですが、今年は意外と少ないようです。

さて今日は男性が女性に感じる「5つの距離」の中から「生理的に受け付けない」距離について詳しく述べたいと思います(「5つの距離」については、 【女性限定】恋愛にとって最も大切な事 を参照してください)

先日次のようなツイートをしました。

ここで書かれている、5つの理由について解説しましょう。
(5つの距離、「生理的に受け付けない」距離はぐっどうぃる博士の発案です)

理由1:本当に生理的にダメ

一言でいうと見た目が全く好みでない、体形が好みでない、ということになります。これは女性が男性に感じる「生理的に受け付けない」とほとんど同じ意味なので理解しやすいと思います。

他には食事のときに音を立てる、や、タバコのにおいが気なる、なども原因となるでしょう。肉体的な不快感、習慣・癖に由来するものがほとんどです。

理由2:煩わしい、うっとおしい

出会ってから距離が縮まっていく過程でこの理由により「生理的に受け付けない」距離になってしまうことがあります。やたらと話しかけてくる、プライベートに踏み込んでくる、など相手の望んでいる距離よりも踏み込んでくるケースでよく起こりがちです。

またよく知りもしない相手からの「告白」もこれに相当します。基本的に男性は女性からの「告白」は嬉しいのですが、「告白」自体に対するうれしさと告白した相手への印象は全く別物と考えてください。

理由3:嫌悪感を感じる

価値観の違いに由来するものがこれにあたります。例えば、恋愛に対して保守的な考えを持っている男性にとって、性に奔放な女性は嫌悪の対象になりえます。また女性はつつましくおとなしく男性を立てるべきだ、と考えている男性は、男女構わずストレートに、空気を読まずに発言する女性を嫌うことでしょう。いい悪いの問題ではなく、価値観の違いにより嫌悪の対象となるのです。

理由4:劣等感を呼び起こさせる

自分には理解できない難しいことを言われたり、仕事などでダメ出しをされたりすると男性は相手の女性に劣等感を抱きます。男性にとって劣等感を持つことは非常に辛いことなので、この感情を遠ざけるため、自ずと相手の女性も避けるようになります。これが過度に進むとその女性の存在自体が苦痛になり、結果「生理的に受け付けない」状態になるのです。

理由5:罪悪感を感じさせる

男性は強くありたい、弱いものを守りたい、という願望が根っこにあります。したがって、自分のせいで相手が苦しんだり不幸になることを極度に嫌います。この感情は「罪悪感」として心にのしかかります。人は罪悪感を呼び起こさせるものと遠ざる傾向があります。

さらに本来は自分が相手を苦しめているのに、罪悪感によって自分が苦しめられているという被害者意識も芽生えます。結果、「生理的に受け付けない」感情まで発展するのです。

この罪悪感を起こさせる最も典型的な例が、「理由2:煩わしい、うっとおしい」でも述べた「告白」です。告白されたはいいが、その思いに答えられない時、男性はかなり強い「罪悪感」を感じるのです。そのため、相手の女性を好きになれなかったり関心を持てない場合、「罪悪感」がのしかかり最終的に「生理的に受け付けない」状況まで進むのです。

出会った当初に「告白」することについて

上記の「理由2:煩わしい、うっとおしい」や「理由5:罪悪感を感じさせる」にも書いた通り、出会った当初のまだお互いを良く知らない時期の「告白」は致命的になることが多いです。

「告白」は原則しないようにしましょう。出会った当初はとにかくお互いを知ることを徹底しなければいけません。彼の友人と一緒に会話をすることや、相手の話をよく聞く、など様々な方法で相手を知る努力をしましょう。

「告白」はうまくいく場合よりも、相手に「罪悪感」を抱かせたり、「煩わしい、うっとおしい」思いをさせる可能性の方が大きいことを肝に銘じておく必要があります。


さて、ここから「生理的に受け付けない」距離に関係する実際の相談について見てみましょう。

実例1:女性21歳、男性22歳


彼には3ヶ月ほど前に知り合い、ずっと片思いをしています。出会った当初彼には彼女がいましたが、最近別れたと告げられました。

(中略)

そして、以前知り合った年上既婚者男性から最近「近く来てるから飲み行こうよ」と連絡が来ました。彼は付近に4日ほど滞在するようです。この男性は片思いの彼とも知り合いですが私はあまり好きではありません。更にこの男性と知り合いの私の女友達からの評判はとっても悪いです…なので飲みに行く気は無いのですが断ることが苦手なので迷っているのも事実です。
そこで、片思いの彼にこの男性の話題を振ってみようかと考えている次第です

(後略)

片思いの彼に既婚者からの誘いについての相談をしよう、ということですが、これは絶対にしない方がいいです。理由は二つです。一つ目の理由は、既婚者となんらかの関係を持つ可能性がある女性、なんとなく身持ちの悪い女性、というイメージがつくこと、二つ目の理由は、こういう話をして気を引こうとするあざとい女性、そう見られる可能性が高いからです。

これもよく知った間柄ならば誤解を生じることも無いのでしょうが、まだお互いを知らない場合、実際に話した内容よりもそれによるイメージが優先されます。この場合男性は「この女性はなんか遊んでるかもしれない」とか「色々と男性の気を引こうとする女性かもしれない」などマイナスの印象を持たれる可能性があります。その結果、「煩わしい、うっとおしい」「嫌悪感を感じる」ことにつながる可能性がある、というわけです。

実例2:女性25歳、男性35歳

お相手は会社の先輩で夏頃に私の課に配属されてきました。

(中略)

その後チームの配置転換があり、先輩と別チームではあるものの同じフロアで仕事ができるようになりました。
話す機会も自然に増え、髪型や服装の変化に気がついてくれたり、
私の周りの人がお休みでいないと寂しかったらいつでも声かけてねと言ってくれたり、
私が毎日自席でお昼を食べていることに気がついて一緒に外で食べようと連れ出してくれたりします。(二人きりではなく3〜4人で)
先輩として私を気にかけてくれてはいるのですが、元々かなり気遣いが出来る気質で、上からも下からも信頼が厚く慕われている人です。
そのため仕事の延長としての優しさか人として少しは好意を持ってくれているかがわかりません。。

(中略)

職場恋愛ということもあり、あまりありありとアピールしてはいけないと思いますし、かといって先輩は2月に異動することが決まっているので後悔もしたくありません。

(後略)

気になる男性が2月に異動するため話す機会もがくなる、その前になんとかしたい、という相談です。相手の男性の行動は、会社の先輩や同じチームメンバーとしての行動であり、この彼女に特別な好意を持っているということは考えにくいです。ですので、このケースも「告白」したり、前のめりの行動で好きばれしてはいけません。まだまだお互いのことが分からない状況ですので、まず相手を知ることから始める必要があります。

このケースでは、彼が異動する2月までにどういう状況に持っていきたいかという目標を決めることから始めます。この場合の現実的で最適な目標は、連絡先を交換して彼が異動しても話せる状況を作る、というものでしょう。相談時期が10月末ですので、時間はたっぷりとあります。

幸いにも3~4人で食事をしながらの会話ができるわけですから、彼が何に興味を持っているか、どういう価値観を持っているか、を知ることができます。その中からお互いの共通点を見つけることができれば、おのずと連絡先を交換するような展開になる可能性が高いでしょう。焦ることなくじっくりとお互いの理解を深めることに徹する時期です。


実例3:女性13歳、男性14歳

4月に部活を通じて出会いました。一目惚れでした。そして9月末に告白したが、振られた

(中略)

私は先輩とほとんど話したことが無く顔見知り、くらいの関係でした。
先月、私は先輩に告白しました。ですが、やはり振られてしまいました。

(中略)

Q1、私は先輩とどうやって仲良くなればいいでしょうか。またどのような内容なら自然に話せるでしょうか。
Q2、後輩がやってたら可愛い仕草、ドキッとする言動などを教えて下さい。
Q3、仲良くなった後、もう1回告白するのはアリでしょうか。

(後略)

「告白」してしまったケースです。まだ中学生で若いということで色々な経験を積むという意味では、こうした失敗もいいのかもしれません。ですが色々と学ぶべきことは学びましょう。まず同じ部の中で好きでもない後輩に「告白」された先輩の立場を考えます。いろいろな差しさわりが出てくるでしょう。日常の部活動に支障が出る、期待にことえられないことへの罪悪感を感じる、仲間から冷やかされる、などあまりプラス要素はありません。要するにこの「告白」によって相談の彼女は彼にとって足を引っ張る存在になっているのです。

また好きばれしてしまったことにより、彼女の先輩に対する行動はすべて「下心」がある行動と見なされます。例えば彼女が部活動に貢献しても「俺に気に入られようとしてやっているのではないか」という風にみられる可能性がある、ということです。したがって、この場合当面は「告白」の事実が過去のものになるように行動えお制限することが必要になります。先輩に対し他のメンバーと同様の接し方を貫くということになります。最低3か月できれば半年はその態度を貫きます。

質問に対しては、Q1は他の先輩やメンバと同様の態度を貫くこと、Q2はそのような小手先のテクニックは逆効果、Q3は告白は厳禁。それよりも、彼を良く知ること、相談者さんの魅力を彼に感じさせることに集中する、という回答になります。


実例4:女性21歳、男性39歳

私は彼へ、付き合う前に私の男癖の悪さ、お酒を飲んだ時の失敗談など全て話していました。
正直言うとその時は関係をもつことを予測してなかったから話していました。

(中略)

彼からは次の日、約束を守れないことに対しての呆れ、何度言っても私は約束を守れない、と私自身が悪いのは自覚しているのですが、彼に「なぜ好きなら裏切ったのか、約束を破ったのか」と言われて返す言葉がわかりませんでした。

(中略)

私は彼が好きなので付き合い続けたいです。しかし彼は、相手のことを考えずに己のことだけ考えて、約束も守れない奴が好きと言ってくるな、と言います。

(後略)

省略しているのでなかなか分かりずらい例かもしれませんが、付き合っているカップルの女性側からの相談です。女性の方から約束を守らなかったり、酒の上でいろいろと問題を起こしてのトラブルです。

実は一つ一つの約束を破ったことやトラブルは余り大したことではありませんでした。ですが、これに対し彼が過剰に反応していることが問題を大きくしています。その最大の原因が「付き合う前に私の男癖の悪さ、お酒を飲んだ時の失敗談など全て話していました。」です。付き合うとは思っていなかったための、軽い気持ちでの話だったかもしれませんが、彼の中では「彼女は男癖の悪い、だらしない女」というイメージが刷り込まれていたに違いありません。小さいなことでも過敏に反応し最後には「嫌悪感」をむき出しにしています。

この二人は結局修復不可能で、別れることになりました。彼の中で相談者さんは「嫌悪感を感じる」、よって「生理的に受け付けない」距離の存在になってしまいました。

このようにたとえ付き合っていた仲であっても「生理的に受け付けない」距離まで落ちることはあります。今回のように最初に与えたイメージがその後も大きく影響を与えることがあることを、よく胸に刻むんでください。


実例5:女性19歳、男性19歳

1年ちょっと前にアルバイト先で知り合いました。普通に仲が良く気も合うし、ご飯に行ったり、周りから2人とも付き合ってないの?と何回か聞かれていました。ですが最近前よりも距離を感じていて、誘いラインも既読無視だし、この前も久々に会えたのに変に気にしてしまいお互い気まずい空気でした。でも間間に向こうから話しかけてきたり、ちょっとした会話はしたりしました。
もう一度誘ったらしつこいですか??ちなみに前誘ったのは1か月ほど前です。

1年前知り合っているのでそこそこお互いについて知っている仲なのでしょう。これからどういう展開になるかは今後の行動次第です。この場合注目するのは「ラインも既読無視だし」です。これは「今は誘ってほしくない」というメッセージを発しています。

様々な理由はあれど、このように距離を置きたいと感じることは誰にでもあるものです。ここで彼の気持ちを汲み取り、しばらく距離をおけるか、しつこく追撃するか、どちらを選択するかで今後の展開が変わってきます。当然のことながらしつこく誘った場合、「煩わしい、うっとおしい」と思われることは間違いありません。話すことはできているのですから、その会話の中で相手の方からまた会いたい、と思わせることが大切です。準備ができれば相手の方から誘ってくることでしょう。

最後に

以上、色々な例を挙げてみましたが、いたるところに 「生理的に受け付けない」距離になってしまう落とし穴があることが分かっていただけたと思います。ただそれらの落とし穴もただ一つの原則を知っていれば避けられます。

それは、「お互いのことを知らない間はまず相手のことを知ることに徹する」ということです。自分をアピールしたり自分の気持ちを伝えることよりも、まず相手を知ることです。そのスタンスを貫くことが、男性にとってちょうどいいあなたのアピールになります。質問攻めにすることなく相手を知るためのテクニックはまた別でお話しすることにしましょう。

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