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好きな映画

『ミュージック ボックス』(1989)
監督 コスタ=ガヴラス
主演 ジェシカ・ラング
第40回ベルリン国際映画祭金熊賞

なぜかソフト化されていない幻の名作。
大学時代にVHSをレンタルして観た。     映画を観始めた頃に観たので、美化されているかもしれないが、個人的にはオールタイムベスト。

ハンガリーにおけるユダヤ人虐殺をテーマに、戦後裁判にかけられた父と、父を弁護する娘を描いた物語。
父の無実を信じて奔走するアン(ジェシカ・ラング)の姿に胸を打たれる。
終盤、ミュージックボックスから出てくるある ものに戦慄が走る。
人は様々な「顔」を持っている。
そしてそのどれもが彼(彼女)なのだ。
これほど重いテーマをエンターテインメントとして昇華したコスタ=ガヴラス監督には頭が下がる。
忘れ難い映画体験となった。

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