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泣かないで、ポンコツ。

【光陰矢のごとし】
とはよく言ったものである。

10月も残すところ、あと3日。
暦が11月を迎えようとしている。

〈ハロウィンは受け入れられない!〉
とのたまっていたみはるだが、明後日、あすぴれんとでは午後も夜も〈ハロウィンParty〉を催すらしいので、いっちょ“時代の流れ”とやらに乗っかってみようと思う。

《トリックorトリート!》

いたずらをする気はないが(面倒くさい)お菓子を貰う気は満々である。

お気に入りのお菓子を上げれば尽きないが、パンプキンのお菓子は以前よりnoteにUPしているように大好きだ。

主催者の方々、是非、積極的にご検討を!

さて、本日、月刊あすぴれんと新聞=PROMNARD to the next stageを手にした。

(↑ヘッダー写真)

このnoteの頁を使い、毎日毎日“告知”をし続けた、青木真也さんの講演会を大変に上々の出来で終えることが出来た。

やれやれ。

肩の荷がどっと下り、その後、うわぁーっと酷い更年期症状に見舞われている。

日々、しんどくてなかなかnoteを書けずにいたが、今宵はちょっびっと根性を出そうと思う。

始まりは2月。

荒井さん(理事長)がインスタグラムで配信されている青木さんのライヴを見たことがきっかけ。

生来、非常にビビりな性格の荒井さんが、何故か勝負に打って出た。

「ウチ(あすぴれんと)に来て話をして貰えませんか?」

大胆不敵。
あろうことか、色んなひとが見ている“ライヴ”中に講演会依頼。

所が、あっさりと青木さんが

OK!

を出してくれた。

でも、みはるは知っている。
その後、荒井さんが

「凄いひとに講演を依頼してしまった。指が震えている。」

と、ツイートしていたのを。(ビビりは突然変異で治ったりしない)

さて、それからみはる達は

“一体、誰が来るのか?”を当てなくてはならない羽目に陥った。
(荒井さんは何気にひとを巻き込む 笑)

○○さんかな?
××さんかな?

必死に答を導き出そうとするけれど、なかなかにHitしない。

今夜、いよいよ“講師”発表!

という段階に来て、尚焦らす荒井さん。

みんな考えるだけ考えても判らない。

「面倒くさいから発表して!」

と、バッサリと切り捨てたのは、何を隠そう、このみはる。(キレてないっすよ)

それでも、やや勿体ぶりつつ、荒井さんが口にしたその名前を聴いて、ぽかんとなった。

―予想の斜め上―

およそ、福祉とはかけ離れているし、第一みはるは“格闘技”を知らなさすぎる。

(コレは凄いことなんだろうか?)
(イヤ、それ以前に、青木真也さんとは…?)

ヤバい。マズい。

脱兎の如く書店に駆けこみ、青木さんの著書
“ストロング本能”を買ってきた。

読みながら、うぅーむ…となった。

この、青木さんが書いている内容を理解しようとすればするほどに、みはるの中で青木さんが遠退いて行くように思えた。

(どっちかと言えば苦手だなー)

不届き千万なみはるであったが、それでも否応なしに時間は進む。

実行委員と銘打たれたメンバーは3人。

通常の地活を終えた後、夕刻から夜9時位まで、荒井さんを中心に必死に当日を恙無く迎える為に…イヤ、逆だ。
ドラマチックに迎える為に、様々なことを話し合っていった。

先ず、確実に言えることは、3人は

ポンコツ

であったということ。

講演会の会場を探す役目を任じられたが、時間内に探せない。
それでもナントカ苦し紛れに探しだした会場は、大企業のセミナーにでも使われそうな広過ぎて(値段が)高過ぎる会場。

その場には荒井さんだけでなくリーダー(菊地さん)も居た。

どれ程、ジレジレしたことだろう。

自分達でやった方がよっぽど早いし、こんな実現不可能な場所を選んだりもしない。

それでも待った。

荒井さんもリーダーも待った。

みはる達と“やる!”と決めた時からスタッフさん達は

初めから上手く出来る筈がない

それを覚悟していたのだ。

みはるは自分のポンコツさを恥じた。

正に、この時。

こんな情けないみはる達の姿を目の当たりにしても、叱る訳でもなく、嘆く訳でもなく、丁寧に説明をしながら

「次回の実行委員会までに会場を探して来てください」

と言われた時。

みはるは自分に誓った。

青木さんを好きになれるかどうか…なんて個人レベルで物事を図っている場合ではない。

やるんだ!
必ず、成功させるんだ!

期待には期待で応える。
優しさには優しさで応える。
(今、泣きながら書いてます)

荒井さんもリーダーも“一緒にやる”ことを選んでくれたのだから。

年齢的な体の異変には勝てず
親の介護から逃げることも出来ず

みはるの“実行委員会活動”は、常にギリギリの瀬戸際を走り抜けているようなモノだった。

青木さんてどんなひと?
青木さんは何が好き?
青木さんがこの講演会に望むモノは?

考えなければならないことは山のように有った。

それらを頭の何処かで追いかけながら、チラシを作る。
これも、また失敗点が見つかり、夜更けの帰り道、3人は誰からともなく“反省会”を始めた。

こんな夜を幾つ重ねただろう?

夏の終わり
千葉を襲った強烈な台風のすぐ後には、日比谷にチラシを配りに行った。

失敗点を改善し、刷り直すことになった新しいチラシのキャッチフレーズも、うーん…うーん…と唸りながら考えた。

失敗したチラシを失敗に終わらせない為に、友人に手紙を書き、あすぴれんとのことを理解して貰うと共に、講演会の告知をする為の封書もドサドサ送った。

やれることは全部やる!

3人は、こうして“みっつの季節”を駆け抜けた。

実は、この企画がstartした時からの懸念材料のひとつに、常に“集客”の問題が有り、
だから、今月の中頃には地活のプログラムとして、だめ押しで、もう一度都内にチラシ配りに出掛けたりもした。
3人に加えて、今、伸び盛り・急上昇中のメンバーも加わってくれて頼もしかった。

実行委員メンバーはみんな講演会の経験が有る。

講師としても。
聴講者としても。

それでも、皆目、見当がつかなかった。

こんな時、“どんな苦労も力に変えました”とか言って、自分の苦労話はしない方がスマートなんだろう。

でも、みはるは、心も見た目もスマートじゃないので素直に書く。

母親が肺炎で緊急入院をした時の実行委員会は辛かった。

その日は午前中に自分の病院。

つまり、こんなスケジュール。

みはるの病院→母の緊急入院先の病院→実行委員会

よく乗り切ったなぁー。

年齢によるダメージはキツいが、いつの間にやら“タフさ”を手に入れていた。(ここぞ、という時、だけ 苦笑)

いつでも、がむしゃらだった。
どこまでも、がむしゃらだった。

ついでに言うと、講演会前日、みはるは打ち上げの場所を探すのにもがむしゃらだった。(笑)

さぁ!
青木さんの大好物の“チョコミントアイス”もリーダーがしこたま用意をして、本番!

みんな、自分の顔に笑顔が妙ちくりんに貼り付いて、ホントは誰一人目が笑っていないという異様な光景。

そんな異様さを解してくれたのは、青木さん、そのひと。

青木さんは福祉や心理を専門的に学んで来てはいない筈だ。

でも、恐ろしく回転の早い“頭脳”の持ち主で、次々と荒井さんの質問に対して【持論】を展開していく。

でも、その【持論】が、ちっとも嫌じゃない。

幅広く物事を見つめ、考え、そうして生きてきた時間の総てで体感した“こと”を軸に語られる言葉は、いちいち面白く、興味深く、清々しい心地だった。

青木さんは今年37歳。

格闘家としては最早、若手ではない。

そんな青木さんは、率先して“若い選手”と練習をし、技なども研究をするという。

格闘技に限ったことではない。

若さには正義がある!
と言い、今、若者の間で流行っているコトにも触れる機会を持つようにしているのだという。

「これだから、今の若いもんは…」

なんて言わないのだ。

みはる達は、当日、実行委員としての最後の務めを果たした。

曰く

“青木さんが面白がる(趣があると思う)質問をすること”

みはるは、先述したように“若さ”をしっかり受け止めている青木さんに

「○○さんについてどう思いますか?」

と聴いた。

○○さんとは、某アーティストのコトだ。

ちょっと、その流行り方が、みはるには不気味にさえ想える。
だから、思い切って聴いてみた。

青木さんは“音楽には詳しくないけれど”と言いつつ、“売り方として面白い”というような見解を披露してくれた。

決して“趣のある質問”ではなかった。

やっぱり、ポンコツ…。

でも、青木さんの世界観を存分に味わえて嬉しかった。

今、みはるは

この日、青木さんの口から何度も語られた

《感情を揺さぶりたい》

という言葉を思い返している。

みはるは、間違いなく、青木さんに
《感情を揺さぶられた》

悪くなかった。

それどころか、満面の笑みで“握手”すらおねだりしてしまった。

ひとの心を動かす。

簡単じゃ、ない。

表面だけキレイに飾っても

ひとの心は動かない。

青木さんは【にんげん】だ。

強さも弱さも正々堂々と口にする。

青木さんが

造られた〈虚像〉を生きていたら、“ストロング本能”は、あのような内容にはきっとならない。

青木さんは【にんげん】だ。

そんな青木さんに出会えた、今年の秋を忘れない。

みはるも、誰かひとりの心にでも届くような“文章”を書き続けたい。

思わず、泣いたよ。
思わず、笑ったよ。

評価はなんでもいい。

みはるが青木さんに揺さぶられたように、いつかみはるも誰かを揺さぶりたいから。

みはるもカッコつけずに【にんげん】でいようと思う。

強さも弱さも、狡ささえも隠さない、そんな【にんげん】でいようと思う。

久々の執筆で、ばっちりエネルギーを使いました。

貴方の心に残るモノになれていれば嬉しいです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。m(__)m

自分の書いている文章に、ぐらっぐら感情が揺さぶられたみはるより。

みはる

~2019´10´29(火)深夜

本日の写メ→PROMNARD to the next stage!

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