感情を煽る情報には要注意!溢れる情報には罠がいっぱい!
1.はじめに
現代人には欠かすことができない必須アイテム、スマートフォン。
何でもできる魔法のアイテムです。
通話、メール、カメラ、時計、電卓、閲覧、ショッピング、決済、予約、現在地、今日の天気、何でも教えてくれますし、何でもお手軽にできてしまいます。便利すぎて手放すことができませんよね。
日本国民のスマートフォンの所有率は約87%となっており、年々増加の傾向にあります。中でも10代~20代の所有率に関しましては約98%となっており、生活には欠かせないアイテムだと言えます。
また、2000年以降には急速にSNSが普及し、誰もが情報を得るだけではなく、自分自身が発信者となりプライベートな情報も手軽に世界中に発信できるようになりました。
これまでに見えていなかった世界が見えるようになり、どの世代の方も世界が広がりさまざまな楽しみが増えたのではないでしょうか?
現代は情報社会です。
無数にある情報は、心温まるホッコリした情報もありますが、いいものばかりではありません。
便利になったというメリットは数えきれないほどありますが、それと同時に失ってしまったものも計り知れません。
情報には良くも悪くもエネルギーが宿っています。
目に見えない情報というエネルギーと、現代人はどのように付き合っていけばよいのでしょうか?
今回は、目にした情報が現実になる 情報が意識を操作するについてご紹介します。
2.身近にある情報
私たちの身の回りは情報で溢れています。
テクノロジーの進化によってネット通信の環境が整い、スマートフォンの普及によって、更に情報のやり取りが誰でも簡単にできるようになりました。SNSはコミュニケーションツールとしてとても便利で、私たちの生活から切っても切り離せない存在になりました。
一昔前までは、テレビやラジオ、新聞や雑誌からの情報収集が主流でしたが、若い世代の方ほどテレビを見ない、新聞は読まないといった傾向が強いようです。
テレビや新聞でなくても、手元にあるスマートフォンで検索すれば、ほとんどの情報を入手することができるのが最大の理由となっています。
私たちは無数にある情報を自らが求め選択し、掴み取っているのです。
テクノロジーの発展で豊かさを手に入れたように感じますが、本当にそうでしょうか?
私たちは情報を追い過ぎて、情報に振り回されているのではないでしょうか?
情報にはエネルギーが宿っています。
良くも悪くも情報一つで、人の心は大きく揺さぶられてしまうこともあるのです。
3.情報というエネルギー
2020年2月末、SNSがきっかけで店頭からトイレットペーパーが品切れになってしまうという騒動が起きました。
当時、流行病が徐々に広がり不安な生活を送る中、SNS上で「トイレットペーパーが不足する」といった内容の誤った情報(デマ)が流れました。
即座に製紙業界やメディアが在庫は十分にあり、この情報はデマであると否定する声明を発表しました。
ところが店内の商品棚に品が無い状況や、人々が行列を作り買いあさる様子をメディアはこぞって報じたために、不安感を増幅させ「在庫はある」と知りつつも「商品が無くなってしまうに違いない」という認識にすり替わってしまいました。
これは誤報であることは認識していても、誤報ではないと信じている人がたくさんいるのではないかという不安から、多くの人はトイレットペーペーが店頭から無くなってしまうのではないかという不安に駆られてしまったのです。
その結果、スーパーやドラッグストア、ホームセンターからトイレットペーパーだけでなく、ティッシュペーパーや紙おむつなどの消耗品が、相次いで品切れになってしまうという現象が起きました。
この現象からも分かるように、情報とはまるで意思を持った生き物のように、人を動かすほどの強いエネルギーを持っています。
目には見えないエネルギーではありますが、人の感情を大きく揺さぶり、正しい方向にも間違った方向にも動かすことができてしまうのです。
この事例は分かりやすい一例ではありますが、現代の生活環境は情報の渦の中にいるような状況です。
簡単に情報を得ることができる反面、誤った情報も簡単に入手し、自分自身が誤った情報を掴み、疑うこともなく正しい情報と信じ込んでいることもあるのです。
4.情報と上手く付き合うには?
情報には人の心を揺さぶる強いエネルギーが宿っています。
テレビや新聞、広告からの情報は印象操作が強く簡単に信用してしまいがちです。
また、ネットの情報は真実と嘘が入り混じっていることや、出所が掴めないことも多く、何が本当なのか見分けることが難しくなっています。
私たちは溢れる情報とどのように付き合っていけばよいのでしょうか?
【必要な情報だけ受け取る】
むやみにネットサーフィンをして、オンライン上での言い争いやゴシップを見ること、また、炎上スレッドに参加することは自分自身のエネルギーを失ってしまいます。
炎上ネタを見ることで楽しんでいるだけと思ってはいませんか?
何かを攻撃する誹謗中傷といったネガティブな情報には、重くて苦しいエネルギーが渦を巻いています。
このような情報を面白半分で閲覧することは、ネガティブなエネルギーと共振していることに繋がります。
それはネガティブなできごとを自らが望んで招いていることにも繋がってしまうのです。
【感情が揺れる情報は追及しない】
楽しい、嬉しいといった情報はいいのですが、偶然目にした情報で心が揺さぶられ、不安や恐怖を感じてしまった時は、気になったとしても追求しない方がよいでしょう。
特に脊髄反射のように反応してしまう内容には要注意です。
災害のような緊急情報は知ることで安心を得ることがありますが、それ以外の情報に心がかき乱されることは、不要なストレスを抱え穏やかな時間を過ごすことができなくなってしまいます。
【情報を遮断する時間を作る】
特に見たい番組がある訳でもないのに、BGMのようにテレビを付けてしまう。
少しでも時間ができるとスマートフォンを手に取り、SNSの情報を確認する。
どなたでもこのような経験があるのではないでしょうか?
不要な情報を受け取らないためにも、自分自身でテレビやネットを見る時間を決め、強制的に情報の遮断をしてみましょう。
依存が強い場合、慣れないうちは気になってしまうかもしれませんが、別の趣味に時間を使うことで意識を切り替えてみましょう。
おおまかに情報に対する3つの対策を上げてみました。
共通して言えることは、本物かどうかも分からない情報に刺激をされ、煽られることで穏やかな心を保てなくなってしまうことから、情報の取り扱いには注意が必要であるということです。
5.まとめ
いかがでしたか?情報はエネルギーです。
ラジオのように音声として耳で聴く情報や、新聞や雑誌のように文字で受け取る情報もあります。
中でも映像として受け取る情報は、圧倒的に影響を受けやすく、一瞬で心を奪われてしまいます。
止め処なく流れてくる情報の渦に巻き込まれないためにも、私たちは情報と向き合うのではなく、離れることで、人間らしさを取り戻せるのかもしれません。