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心の中の状態は現実世界で見ることができる!自分の本質を知るには〇〇に注目する!


1.はじめに


鏡は古代から神聖なものとして扱われてきました。
死者の副葬品や神への捧げものとして鏡が用いられていた証として、多くの遺跡から鏡が発掘されています。

現代の生活では、鏡なんてどこにでもあり珍しいものではありませんが、古代の人々にとっては光を反射し、邪悪なものも跳ね返す神秘的なものとして重宝されていたようです。
鏡は嘘偽りなくありのままの姿を映し出します。
そして、同じ鏡でも心の中を映し出す鏡もあるのです。
それが、鏡の法則です。

鏡の法則は簡単にいいますと、心の中で感じていることを、そのまま現実の世界に映し出しているという法則です。
この法則を知ることで、主に人間関係に関する悩み事に対して、どのような心の在り方でいることがよいのかを知ることができます。
ですが、鏡の法則に対して理解ができない、嘘である、納得ができないといった意見も多くあります。
それはなぜなのでしょうか?
この法則に対する反論も交えてお伝えしたいと思います。
今回は人生は心の映し鏡、鏡の法則についてご紹介します。

2.鏡の法則とは?

鏡の法則とは、自分の人生で登場する人物、また、起きる現象も含めた全ては、自らの心の中をそのまま外の世界に映し出しているという法則です。
登場する人物の全てとご説明しましたが、もう少し掘り下げた言い方をしますと、良くも悪くも自分自身が気になる人物に対しては、心の本質の部分を映し出しています。それは、身の回りに実在する人物に限らず、テレビや映画など映像を通して登場する人物、また、小説やアニメといった架空のキャラクターまでも含まれています。
良くも悪くも気になることは(できごと・物質・人物など)、日常の中で興味の対象になっている部分です。
興味があること、気になっていることに対して人間は無意識に反応をしてしまいます。
五感によって外界から受け取る情報に心が動くということは、その部分に何らかのこだわりを持っているということになります。
つまり、他人や状況などを通じて内側の世界を(心の状態)外側の世界に映し出すことで、その人が持つ本質的な部分を見せているのです。

それはまるで鏡のように嘘偽りなく、ありのままの状態を映し出しているのです。この現象を心理学の分野では、「投影」と呼んでいます。

鏡の法則でものごとをみてみると、現在の自分を取り巻く人間関係を中心とした悩み事は、自らの心の中を映し出しているということになります。つまり、心の状態を改善することで、気になることや悩み事は自然に解決へと導かれるということなのです。
この法則に関して、「なるほど」と深く納得される方もいらっしゃいますが、「腑に落ちない」「理解ができない」といった意見を持たれる方もいらっしゃいます。

3.鏡の法則はウソか?


鏡の法則は、腑に落ちない、嘘である、納得ができないといった反論をされる方も少なくはないようです。
そのように感じる理由のほとんどは、身の回りで起きた不快なできごとは、自らの心の在り方が正しくないために起きているという事実を、受け入れなくてはならないということが原因ではないでしょうか?

自分自身が「許せない」「認めない」といった否定的な部分を、肯定しなくてはならないことは、とても苦しいことです。

例えば、あなたが大切にしている物を、何者かに盗まれてしまったというできごとが起きたとします。

この例えに鏡の法則を単純に当てはめてみますと、「あなたにも他人の物を平気で盗む要素を持っている」ということになります。

今、起きている現象に対して自分には全く非はないのに、これを認めなくてはならないことは納得がいかないのではないでしょうか?
もちろん場合によっては、その要素が全くないと言い切ることはできませんが、鏡の法則はそのような表面的なことではなく、もっと本質的な部分を映し出しているのです。

では、このような場合、鏡の法則ではどのように解釈したらよいのでしょうか。

4.鏡が表しているもの


鏡の法則は心の中の本質的な部分を外の世界に映し出します。
この本質的な部分が何であるかを知るには、自分自身の感情に注目してみる必要があります。

先ほどの例えの中では、大切にしている物を盗まれてしまった。
とありました。
この時に起きてしまったできごとに対し、何を感じたかがポイントになってきます。

「許せない」という怒りを感じる人。

「仕方ない」とすぐにあきらめる人。

「また買えばいい」と気にしない人。

同じできごとでも人によっては、感じ方はさまざまです。
例えば「許せない」という怒りの感情が起きたとします。
この怒りとは、道徳的、倫理的に反するものに対する強い嫌悪感を、外の世界に映し出しているのです。

「許せない」という感情は、なぜ、どこから来るのか自分自身を見つめ、癒していくことによって、許しに対する投影は減少していきます。

鏡の法則は、自分の内面がそのまま外の世界に映し出されるといった法則ですが、できごとに対する投影ではなく、その人が持つ観念、価値観、思い癖といった潜在意識で認識している本質的な部分を外の世界に映し出しているのです。
目の前のできごとに感情が動くという反応を示した時、そこには何かしらの意味があることがほとんどです。

良くも悪くも大きく感情が動いた時、自分の本質を知るいいきっかけとなります。

5.まとめ


いかがでしたか?鏡の法則では、マイナスな面ばかりを例にあげて取り上げられることが多くありますが、嬉しいや楽しい時にわき起こる感情もまた、自分自身が何に喜びを感じているのか、何に幸せを感じているのか本質の部分を知ることができます。

本当の自分は何を感じ、何を求めているのか理解をすることも、自分を大切にしているということに繋がるのではないでしょうか?
感謝を軸にした生き方をしている人には、不満の度合いがそれほど高くはありません。
それは、内側の世界が感謝の心であふれているために、感謝をしたくなるようなできごとが外側の世界に鏡のように映し出されているからなのではないでしょうか。

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