【呪いの臭み】④ #毎週ショートショートnote
新種のウイルスかと調査もされたがそうではなかった。
某国の国民の大半が謎の病に倒れ、あらゆるインフラ・経済活動は
ストップ。他国の支援もストップ。餓死者も続出。
国中に蔓延する悪臭に訪れる者もなく、見捨てられた国家の存続は
絶望視された。
SNSで拡散された噂は【呪い】だった。
某国は支配者が変わるごとに蹂躙して積み重ねた【呪いの臭み】で
報復を受けているのだという。
悠久の後の死を迎えたその惑星において、かつての某国の位置から
断末の悲鳴のように噴出する臭気は花火のような火炎となり
その次元の宇宙の片隅に一瞬だけ・・・可憐で美しい花を咲かせた。
呪いが臭気に姿を変えたその行く末の奇跡に・・・賞賛あれ。
・・・って話を考えたんだけど、感動した?
「そんなお話に感動を求めたキミの感性には感動した。」
「呪うよ?! 臭いよ?!!!」
「某国に向けて運命を共にしてくれ!!」
とあるランチタイムに話しかけてきた同僚との
今後の関係が危ぶまれた・・・!!
【了】
(410字)
*このお話はフィクションであり、実在の人物、施設、出来事等とは
一切の関係がありません。
*こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『呪いの臭み』
裏お題が・・・『チョロいの、くさび』でした。
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