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『忍者ラブレター』① #毎週ショートショートnote

*奥義【忍法恋文の術】



子供の頃、遊び場だった山に迷った時
不思議な老人に出会った。
老人は自分を【忍者】なのだと言い
ボクに様々な《忍法》を教えてくれた。
山が修行の場だった。

父の転勤で都会に引っ越すことになり
師匠と別れることになった。

「おまえにはほとんどのことを教えたが
・・・心残りがある。」

「なに?」

【忍法恋文の術】・・・いずれ
必要となる奥義を教えていなかった。」

「いつか必要な時がきたら・・・
その時に、また教えてください!」

         ☆

師匠とも別れ、ボクは都会の中学校に転校した。
師匠の教え通り【忍術】を使えることを隠したまま
平凡な生徒として過ごした。

体育祭で選手に選ばれることもないのが残念だったけど
それも【忍び】の定めなのだと自分に言い聞かせた。
【疾風の術】を使えば100mも《7秒 》で走れるのに!

        ☆

ある日、好きだった女子に告白された。
【恋文(ラブレター)】の交換さえ必要なかった。


師匠・・・【忍法恋文の術】?!


【☆】

(410字)



*このお話はフィクションであり、実在の人物、忍法、出来事等とは
一切の関係がありません。


*こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『忍者ラブレター』
裏お題が・・・『信者ブラスバンド』でした。

#シロクマ文芸部・参加作品

#毎週ショートショートnote・出品作・他


↑*この作品、有料設定だったのですが、あまりにも読者の数が少なく、、
今回、note三周年を祝して無料設定に切り換えました。よろしかったら
見ていただけると幸せです。
かなりの長編なのでボリュームには自信があります☆(笑)

↓こちらも、やや長編で・・暇つぶしになると思います。

↓ 蒸気機関車も出てくる・・・お話です。(短編)

↓ こちらは昔の北海道のお話・・・(短編)


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