『スベり高等学校』④ #毎週ショートショートnote
＊祝・入学
SBR (SUBERI)は
政府の秘密教育機関によって秘密裏に制定された
俗称『スベり高等学校』のことだが一般には知られていない。
全国の公立・私立の高校受験・落第生の中からスベりの受験生の
特典として入学が許可される全寮制の【政府認定・秘密・公立高校】
である。 とある極秘の離島にあって、新入生は秘密のままに
島に送られ入学式を迎える。
思わぬ救いの幸運に希望に満ちていた新入生の眼差しは
だが、一瞬で打ち砕かれる････
SBR は、政府の秘密機関で働く人材を育てるのが目的だが
その活動目的は謎である。将来的に任務に齟齬があったとしても
秘密裏のままに処分される宿命を背負っていることを
聞かされるのだ。
SBRの教育科目は新入生に見合ったプログラムで実施される。
仮に厳しい授業から逃げようとして島から脱出を図っても、
島の周囲は70度の断崖。
滑り落ちる先には岩場の切っ先と死が待っている。
『スベり高等学校』の《スベり》の本来の所以である。
【了】
（410字）
＊新入生に幸あれ！！
＊このお話はフィクションであり、実在の人物、施設、出来事等とは
一切の関係がありません。
＊こちらに参加させていただいてます。
今回のお題は 『スベり高等学校』
裏お題が・・・『壁に少々らっきょう』でした。
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