いつから実家の居心地が悪くなったのか
14年ほど前、新築で購入した実家のマンションは、当時高校卒業間近だった自分にとって自慢の家だった。設備は最新で、カウンターキッチン、何もかもぴかぴかと新しく使い勝手がよかった。
一人暮らしを始め、そのまま同棲、結婚した自分は、その実家を出て早8年ほどになる。じじばば大好き子どもたちを連れて、実家にはよく立ち寄るのだが、年々イケていなくなっている。
顕著に表れているのが、お風呂で使うものたち。知らないメーカーの洗顔料(たぶん安い)。父の白髪を染めながら洗えるリンス(?)。とにかく謎なものが増えている。
掃除はきちんとやる働き者の母だけど、お風呂や洗面所もどこか暗く、ごちゃごちゃしている。妹も家を出ているので、実家には老いてきた両親二人暮らし。物を大切にするのがいいのかどうかはわからないが、物が多く、気になってしまう。実家に帰る度にこんなの捨てなよ、が私の口癖になりつつある。
いつからそれが気になるようになったのか。自分のマインドが変わったのか。自分の家であることは変わりないが、変化している実家を目の当たりにして、早く「我が家」に帰りたいと思うのだった。
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