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中学痩せ後記①

5年前まで僕は太っていた。それはもう標準的なデブ。クラスに一人はいるアイツ。そんな感じだった。太っていた時期は小学生の時、今思えば太っていただけで色々損していたなと思う。色んなイジり、時には度を超えていじめられたりもした。女子たちに太っているからと異常に避けられたし、飯にチョーク入れられたとこもある。(友達が教えてくれて食べなくて済んだけど……)そんな黒歴史だらけの小学生生活だった。そしてパッとしない小学生生活も卒業式を控えた6年生の3月になってしまった。「あぁ…もう卒業か」ただそう思っていた。でも不安だった。なぜなら私の地域の公立の小、中学はほぼエレベーター式だった。というのも小学校の近くに中学校があるので、近くの小学校に人と同時に中学校に入学するという形だったのだ。それを考えた時、私にある悪い予感が脳裏をよぎった。「今俺を嫌っている女子と同じ学校に行っても楽しい思いなんか出来るわけない。あとこの状況を3年?冗談じゃねぇよ!」そう思った。なので家から1キロ離れた別の中学校に僕は入学した

幸い、部活の関係上どうしても隣の中学に行きたいと僕と同じ中学校に行く友達が2人居た。友達ゼロの状態で入学するよりとても心強かった。そして、迎えた入学式。まだ俺は太ったままでどうしようもない奴だったけど、色んな人が話しかけてくれた。僕の話が面白かったのか、クラスメートは笑ってくれて、あだ名までつけてもらった。
あぁ……俺は大丈夫そうだな。そう思った。
しかし、そんなことは無かったのだ。
入学式から1週間後、俺はクラスメート2人とマックにでも行こうと約束した。そして約束の時間。居なかった。確かに午後の3時。待ち合わせの時間ピッタリ。一応20分待った。全然来ない。当時スマホを持っていなかった僕はその2人と連絡を取れなかった。
帰るしかなかった。
翌日、学校で2人に聞いた。そしたら、居たというのだ。そんなはずはない。そのマックだって幼い時から親に連れてきてもらってたマックだ。別に店内で迷った訳でもない。2人は居たという事実かも分からないことを言って僕の元から去ってしまった。
そう、私は入学スタートダッシュに失敗したのだ。
そして、僕はその後痩せるきっかけになるハンドボール部に入部することとなる。


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