夢を聴いてくれる人
夢を語る、その夢を聴いてくれる人がいた。
そんなことを歌っている曲が耳に残った。
昔からよくあるテーマなのだろうと思うけど、
だいたい夢を語っているのは男性で、聴いているのはその恋人だった人だ。
自分はどうだったかなぁと考えたが、私の場合も、夢を語っているのは恋人で、私自身は誰かに夢を語っていることはなかった。若い人も、ある程度の年齢の人も、夢を語ってくれた。私はそれを聴いてきた。
なんでそんな非対称性が生まれるのかはよく分からないけれど、だって、当たり前だけど男性でなくても夢を見るものだと思うから、でも、夢を語る男性とそれを聴いてくれる恋人の構図の曲は良い曲だ。だいたい、別れの曲である。
🔵ANARCHY "Lisa"
🔵tonun"君の目、声"
私…どうなんだろう。
夢を語ってみた経験は…?
と思ったけれど、親にも学校の先生にも恋人にも友達にも夢を語ってみたことは一切なかった。
では、夢を持った経験は…?
ないような気がした。
いつも何かに巻き込まれ、命からがら逃げる。
が、テーマの人生だったような気がする。
私はいま人生でいちばん平穏な日々を送っているので、私も夢を持って良いような気がした。
夢を持って、夢に向かって進んでみようと思う。
🔵夢を語ってくれるのを心待ちにしてくれている曲。矢野顕子"ひとつだけ"