子供嫌いじゃいけないんですか？

私は高確率で男性から「子供嫌いそう」と言われる。

その通りだから堂々としてればいいと思うのだけど、このセリフを言われるとものすごく気分を害する。

嫌いであるのは仕方ないことじゃない？なんで嫌いじゃいけないの？と思う。

にんじんが嫌い、動物が嫌い、勉強が嫌い、スポーツが嫌い、は「へぇー」で終わるのに子供が嫌い、は「へぇ・・・そうなんだ・・・」と少し引いた反応をされる意味が分からない。

何？「女は子供を産み育てる性なんだから子供を好きであるべき」とでも思ってるの？と思う。

これと似ているもので女性の料理嫌い＝悪というものもある。

将来的に自分の生活が大変になるのかも・・・と想像するからなのかな。

結局「女性は子育てと快適な衣食住を維持する役割に徹すべき」という価値観が男性にあるから子供嫌い＝悪という風潮があるんだろうなと思う。

女なんだから子供を産んで、おいしい食事を作って、家事育児も頑張って快適な生活を提供してくれ、ということだろう。

本当に、もう、そういうのをやめてほしい。

男女平等を掲げて「女性も働け」と言うならそのモラハラじみた価値観を押し付けるのはやめてほしい。

子供嫌い＝悪、料理嫌い＝悪、みたいな風潮を作るのはやめてほしい。

女なんだから料理くらいきちんとやれという価値観を持つのはやめてほしい。

私の経験だけで言うと私は女性から「子供嫌いそう」と言われたことはない。

おそらく女同士だから「子供嫌い＝悪」という風潮を押し付けるのは失礼だと思っていたり、野暮だと思っているからだと思う。

「実は自分も子供嫌いで隠しているだけ」という人も結構いた。

「女だからって子供好きじゃなきゃいけないなんて古いよね」と思っているからわざわざ話題に出さない。

でも男性は説教するかのように「子供嫌いそうだよね～」とか「子育て心配なタイプだよね・・・」と言ってくる。

「言っていい」、「言うべき」、「言う権利がある」と思ってるんだろうね。

「女のくせに子供嫌いなんかじゃダメだぞ」的なね。

バカなん？

子供嫌いの女だったらいけないの？じゃぁあなた達は子供好きなの？

育児に関心があるの？子供をあやしたり遊んだりしてあげてるの？子供と接する大変さや難しさを知ってるの？と思う。

婚活でいつも思っていたことがある。

「子供好きなんですよ」とアピールする割に「子供と関わることが多いんですか？」と質問すると歯切れが悪くなる男性が多いこと。

よくよく聞いてみると甥や姪と半年に1回会う程度で「とりあえずかわいくなくはないな」程度にしか思ってない。

半年に1回ならそりゃかわいいでしょう。私だってかわいいと思ってる。（※甥がいます）

本当に子供が好きな人は学生時代にボランティアやバイトで子供がいる職場を経験してたり、親戚や義理の家族と同居してて子育てに毎日携わっていたりしてた人だった。

好きなんだから接触機会が多くないとおかしい。

全然接触してないのに「好き」ってどういうこと？

「嫌い」派から言わせてもらえば全然接触してないのに「好き」だなんて言えない。

少し自分語りになるけど、なんで嫌いかって・・・。

他人なんだからある程度距離感は欲しいし、子供がギャーギャー騒いでうるさい環境は普通に嫌だ。

静かでレトロな喫茶店でゆっくり本を読むのが好きな私からしたらギャーギャー泣く子供が店内にいるのは迷惑なんです。

嫌いなんです。

そういう場の空気が読めない親にも嫌悪感を感じるんです。

もちろん、泣いちゃうのは仕方ない。

そこは全然イライラしない。なんなら助けてあげたこともある。見た目だってちゃんとかわいいと思ってるよ。

でも！！

「子供と是非遊びたい！接したい！」なんて全然思わない。

つまんないもん。

言葉も通じないし、うんちしたら臭いし。（注：育児責任のない他人の子供に対する感情です）

動物は好きだけど人間の子供はそこまでかわいいと思わない。

わざわざ時間を作ってまで見る価値がないと思ってる。

まとめると私が子供嫌いな理由はこんなかんじ。（たぶん）

・過去にやっていたファミレスのバイトで散々子供に迷惑をかけられた
・うるさい環境が苦手
・見た目に対して興奮を覚える程かわいいと思ってない
・子供も大人も同じものと見てる（子供だからしょうがないという許容範囲が狭い）
・嫌いなのはしょうがないのにそれがダメみたいな風潮がある。それを押し付けられる。それが余計にムカつく

あのね。

経験もふまえた上で嫌いなんです。

子供が尊いのは十分わかっているんです。

その上で嫌いなんです。

お願いだから子供嫌いにも権利をください。

価値観を押し付けないでください。

特に男性。

子供嫌いを非国民みたいな目で見るのはやめてください。

本当に！

お願いします。