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見えない世界のこと#1

いのちってなんだろう?
いきているってなんだろう?

小学生くらいのころにふと思った疑問に、今だってふいに立ち返ったりする。

最近は微生物に夢中だ。

微生物の定義は単純で、私たちの目に見えない生物たちのことだ。
この微生物の世界が、驚くほど、深い。
どうやら深すぎて、今の私たちにも、よく分かっていないらしい。

たとえば、正確に何種類いるか、わかっていない。
どれくらいの量いるのかも、わかっていない。
どこにいるかもわかっていない、というよりいる範囲が広すぎて限界がわかっていない。
氷河でも溶岩の近くでも、地球上のどこにでもいるし、上空1万メートル以上にだっている。
身近なところ、たとえばスマホにだって、パソコンのキーボードにだって、たくさんいる。もちろん土の中にも、海の中にも、たくさん、たくさん。
微生物がいないところなんてないと言っていい。

ともあれ、確実にいえるのは、地球上で最も個体数が多いのは微生物だし、最も広く繁栄しているのも微生物である、ということだ。
言うなれば、地球は微生物の惑星なんである。

まあ、微生物といったって、当の本人たちにしてみれば、別に小さくはないし(当たり前だ)、日々の生活があるレッキとした生き物である。微生物、というのはあくまで人間目線の命名だし、十把一絡上げに微生物といってしまっているが、文字通り、星の数より多くの種類がいる。

考えてみれば、最初の生命は微生物だったわけだし、「いのちってなんだろう?」という問いを立てるならば、そこから考えてみるのも悪くないだろう。

というわけで、最近は微生物に夢中。

【参考文献】
築地書館『土と内蔵ー微生物がつくる世界』デイビット・モントゴメリー他著(2016)
青土社『微生物が地球をつくったー生命40億年史の主人公』ポール・G・フォーコウスキー(2015)
築地書館『カビ・キノコが語る地球の歴史』小川真著(2013)


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