見出し画像

いつまでたってもおまけが嬉しい

近所のカフェでランチをした。

引っ越してから3週間が経つが、最寄りのカフェだけどまだ行ったことがなかった。ただ引っ越してくる前からチェックはしていたので、いつか行きたいと思っていた。

そのカフェの目玉は、日替わりランチである。ご飯とお味噌汁、メインのお皿、豆皿11皿がおぼんに所狭しと並べれ、おまけにサラダまでついてくる贅沢ランチ950円。

これが食べてみたかった。

昨日も旦那さまとお散歩に行こうと家を出て、散歩先でお昼ご飯でも…と言っていたけど、そのカフェの前を通りかかり「先に食べて、腹ごなしに散歩でもいっか」と急遽行くことになった。

こういう予定変更は大好きだ。

・・・

お店はどうやら一軒家の1階部分を改装して作られたようなものだった。

その家の奥さま1人で切り盛りされていて、私たちが行った時にはまだ誰もいなかったが、その後常連さんが来て話しながら盛り上がるようなアットホームなカフェだった。

気になっていた日替わりランチ、昨日のメニューはロールキャベツだった。

ロールキャベツはちょっとお母さんのロールキャベツを思い出すような味だった。綺麗に成形されているわけではないけど、よく味が染みていて安心する味。豆皿に盛り付けられたちょっとした副菜たちもどれも美味しく、おかずづくりの勉強にもなった。

どの皿にも米粒ひとつ、胡麻ひとつ残らないほど綺麗に平げ、満腹になった私たちに、食後に頼んでいた飲み物が出てきた。

旦那さまはブレンドコーヒー、私はホットレモネードを頼んでいたのだが、ソーサーの上にはカップの横に薄いビスケットが添えられていた。

チェーンのコーヒーショップに慣れてしまって、カップ&ソーサーで出てくるものだけで少しテンションが上がったのに、それに加えてビスケットのおまけまで。

私の好きな「ハーベスト」というビスケットに似ているうすーいビスケットが1枚だけ。

これがなんとも言えず、とっても嬉しかった。

・・・

子どもの頃は、おまけ付きのお菓子をよく買っていた。グリコとかビックリマンチョコとか、おまけ目当てのものもあったけど、そうじゃなくても「おまけ付き」と聞くと飛びついていた。

だけど、大人になっても「おまけ」は嬉しい。

子どもの頃と違うのは、おまけを求めるわけではない。予期せぬおまけに、幸福を感じるのだ。

そして、おまけをもらって嬉しい気持ちを、誰かにもあげたくなった。この気持ちをプレゼントするべく、私も何か小さなおまけをあげたい。

嬉しいおまけの数珠繋ぎができたらいいな。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。