自分の意思と他人の意図
影響されることは悪いことじゃない。
私は影響されやすいタイプで、私がやったことないことを楽しそうにされていると、すぐにやってみたくなる。
これは、どちらかというと「流行り」には関係がない。
でも「やってみたら?」と言われたら、私の生理的に受け付けないものや、直感で「嫌だ」と思うもの以外は、多少興味がなくても流されてやってみることにしている。
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学生時代の友人にも、私と同じように影響されやすいタイプの人がいた。
彼は私とは少し異なり、どちらかというと「流行り」への志向が強かったが、好奇心が強く、もうとりあえずなんでもやってみたい、どこでも行ってみたいというタイプだった。
彼をみていて思ったことは、「影響されている」という自覚がないということだ。
能動的に情報を得て、自らが選択していると思い込んでいたのだが、それはとても怖いことだなと思った。
もちろんこんなことを言っている私も、知らず知らずに影響されていることはある。テレビやWeb、SNS広告でサブリミナル効果のように刷り込まれていることも多いはずだ。
うすーくうすーく水で薄めたカルピスの原液を、水だと思って飲み続けているみたいな感覚で、情報を流し込まれているはずなのに、彼はそこを認めようとはしなかった。
影響をさせられている。
その自覚があるとないとでは、えらい違いがあるのではないかと思う。
流れている情報や流し込まれている情報も、全てに問題があるわけでもない。
でも…
自分の意思と他人の意図。
その区別はつけていたいと思うのだ。
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影響されることは悪いことじゃない。
問題は、そこに自覚があるかないかじゃないかと。
今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。