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大切なものを大切にする方法

いつの間にか、賞味期限切れになっていたお菓子を見つけた。

私が大切は大切にしようと思うがあまり、その時期を逃してしまうことが少なくない。

いつか食べよう。

それはちょっといいことがあった日とか、
あるいは少しだけ特別な日とか、
いつもと違う「非日常」のなかで。

まだ大丈夫。だから、いつか…

そんなことばかり言って、どれだけのお菓子と味わうことなくお別れをしてきただろうか。

・・・

大切なものは、どうやって大切にすればいいのだろうか。

無駄になるまいとパクッと食べてしまえば味気ないし、私のように大事に大事にとっておいて、食べることができなくなるまでそっとしまっておくのは食べずに捨てることとゴールが同じになってしまう。

日にちを決めようか。じゃあいつに。
何日待てば、それは「大切にした」ということになるのだろうか。

気持ちは見えないし、計ることができない。

待たずとも、「大切だ」「嬉しい」と思う気持ちがあれば十分、なんて嘘だと思う。

見える形にしなきゃ分からないもの。

詩人ならば、その気持ちを鮮やかに詩にして。
写真家ならば、そのお菓子を被写体に。
作家ならば、出来事丸ごと1冊の本にするかも。

私ならば、noteにしたりして。

それがいかに大切か、嬉しかったか、幸せだったかと目からも味わえるようにすればいいのだろうか。

・・・

ただ、私は知っている。

大切なのは、お菓子をくれたという出来事じゃない。もらったお菓子そのものでもない。

「あなたが大切」とだけ、伝わればいいことを。

お菓子だけじゃない。
それはどんなことでも。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。