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産土 江戸の八農醸

お待たせいたしました。
一本の稲に想いを込めた
産土今期最高峰の一本が発売です。

【 産土 2021 穂増 一本掌植 】
産土 -Ubusuna- 
江戸の八農醸 

菊池川流域米、無農薬 、無肥料 
畑苗代、手植え、はざ掛け 
生酛 、木桶仕込み

自然の恩恵のみで最高品質を目指した「畑苗代の一本植え」は、手間を惜しまず8つのレギュレーション(価値基準)を積み重ねた数少ない日本酒が本日発売され、池袋の風でもご縁があり、ご提供開始となります。

「産土」は、酒づくりだけでなく、モノづくりにとっても大切なことを気づかせてくれます。

産土の本質である「土着=ここにしかないもの」。自分たちの産まれた場所を唯一無二のかけがえのない存在とする、この「土着」の考え方は、まず人や酒が産まれた場所、及び同質の環境を共有する周辺地域を含めた地理的領域を指します。

花の香酒造の直接的な土着の領域は、熊本県
玉名郡和水町と菊池川流域です。

その土着領域に共通する天候、地勢や岩盤層、水脈、自然環境、生態系、土壌微生物のネットワークなどの土地固有の地球生命の循環を背景に、人が農業と酒蔵での微生物の働きを導くことでその土地独自の酒が産み出されます。

土着から最高の酒づくりを目指す、
花の香酒造の哲学「産土」

私たちが「産土の大地」と呼ぶ、花の女神の
名を持つわずか数ミクロンの微生物ネットワーク層「ミクロフローラ」で覆われた大地は、様々な働きで土地の生態系に作用し、稲をはじめとした作物や植物、昆虫や動物たちに影響を与えます。

硬い岩盤にも長い年月をかけて作用し、土地独
特の風景の美しささえも創造します。
何万年も前から続いている営みです。

その産土の大地から産まれた米に、阿蘇火砕流岩盤から湧き出る水と、人間が育んだ酵母発酵の技術が重なることで、私たちの土地ならではの個性と味わいを持った、花の香酒造の日本酒が生み出されます。

日本酒は農業により近い存在

原料が米だけの日本酒にとって、米はもっとも重要な素材であり、味觉と酒質の本質となるものです。

私たちの酒づくりの哲学、産土では「土者の米づくり=産土米」として取り組んでいます。

その基本は日本酒は農作物に近い存在であり、酒の美味しさは土地の自然を損なうことなく、
自然の中から導き出さなくてはならないということ。

この基本を徹底的に守り、土地に受け継がれてきた農業の叡智を活かしながら、生態系と深く結びついた独自の自然農法を続けています。

一本掌糧

無農薬、無施肥はもちろんのこと、稲は一本ずつ手で植える「一本掌糧」、田植えの後、水をはった田んぼではなく、畑で稲を育てる「畑苗代」、稲刈り後の畑に水をはることで地力を高めながら、生態系を守る役割もする「冬期湛水」、かつては農村の当たり前の耕作風景だった「馬耕作」など、できる限り自然に近い、土地の生物と共存した最善の農法を常に選択しています。時にはうまくいかないことも、失敗もありますが、自然が与えてくれる力を信じて、米の個性として様々なかたちで酒づくりに受けいれることにしています。
 
稲架掛け

刈り取り後の束ねた稽を、交差させた棒に架けて天日と自然風で乾燥させる「稲架掛け」は、昔から続いてきた秋の風物詩な風景。

現在では機械化で少なくなっている。地方によって、稲掛(いねかけ)、稲架(とうか)など、さまざまな呼び方がある。

私たちは新しい酒づくりのための選択にも挑み続けています。従来の選択肢にはなかった在来種を使った米を酵母を添加せず自然の酵母でゆっくり時間をかけて発酵させる、酵母無添加の選択、米を研がない低精白の選択、江戸時代の「生翫造り」や「木桶」をつかった伝統製法を深化させる選択、熊本の伝統的な赤酒の選択など、日本酒を深化させることも先人たちの古典に導かれ、日々学び続けています。

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#生酛   #木桶仕込み

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