時間をかける楽しみ

近年はタイパ、コスパという言葉が流行っていてそれを求めることが商品にしろ、人との出会いにしろ大切なような流れがあります。

私も商品、出会いともに効率良く完結出来たら楽だし、良いものだと思っていました。
ただ、そうやって生きているうちに最近は"手間をかける"ことの楽しさ？を忘れていたような気がしたのです。

確かに日々生きていく上で私たちの時間というものは物凄く貴重なものです。
料理だったら忙しい日にレンジでチンして食べられる冷凍食品、出会いならチャットをしてアポさえ取れれば好みの異性に出会えるマッチングアプリ。
確かにこれらは革新的だと思います。
上手く活用すれば生きやすい。
だけど、私は自分の手で、自分のイメージで不器用ながらも作り、長い自炊の工程を経て完成される料理。
学生時代に友達伝いで連絡先を交換し、そこからアプローチをしてやっとの思いで付き合うといった自身の行動で掴んだ出会い。

こういった瞬間が少なくなってきたことに気が付いた時、私自身は考えを改めようと感じました。

確かにタイパ、コスパも大切です。
ただ本当の感動だったり、自分を形成するような記憶に残る出来事はそれらを度外視した上で起こるものであるんだと思います。
"出会い" "瞬間"にもっと手間ひまかけて生きていく、その方が人生充実しそうじゃないですか？