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双極性障害と静かな退職

「静かな退職」という文字が目に入った。

黙って辞めてっちゃう人、という意味ではないらしい。
淡々と言われた仕事だけをこなして働く社員のことを指すようだ。

会社としては、指示待ちではなくて、もっと積極的に行動や勉強をして成長してほしいようだ。
確かに、私の周りにいる仕事ができるなと思う人は、自分の意見を臆せず発言している。
また、「こうしたほうが良い」と自分の考えを持っている。

一方の私はといえば、静かな退職者に近い考えを持っている。
みんなの話し合いについていくことが精いっぱいで、言いたいことがあっても怖くて発言できない。
なので、静かに"震えている"退職者なのかもしれない。
それに、言われたことを淡々とこなすことすらできないのだ。

日々の仕事のマインドは、「とにかく失敗しないようにしよう」にしている。
だから、習ったことは紙に書いて、あとでノートにまとめる。
それでも、日をまたいで同じ作業をしようとすると、「あれ、ここどうやるんだっけ?」と混乱してしまう。
まとめたはずのノートが、なんの役にも立たない。

そんな私だから、静かな退職者のことをあまりよくないと言っている人たちって、とっても仕事のできる方なんだな、と思えてしまう。
静かな退職者と言われている人たちも、しっかりと仕事ができるから、それで十分じゃないかと思う。
それすらできない私ときたら…、羨ましいよ。


“自分で自分の力量を知り、ここまで頑張ったらあとは無理をしない
任された仕事はしっかりとやって、定時に帰って自分の趣味を楽しむ”


これが静かな退職者の一日なら、私はそういう風に働きたいなと思う。
だから、働いている人たちを悪いように言わないでほしい。

働いているだけでも素晴らしいじゃん。

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