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GDPデフレータとは

GDPは最初は名目GDPで出される。
これに物価水準の変化分を調整するときに使用されるのがGDPデフレータ。
これで算出されるのが実質GDP。

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GDPデフレータはGDPに計上されるすべての財・サービスを含む。
そのため企業物価指数や消費者物価指数よりも包括的。
ただし国内生産品だけを含んでいる。

GDPとは一定期間内で国内で新たに産み出された財・サービスの付加価値のこと。

https://www.jcer.or.jp/j-column/column-komine/20210921.html

GDPは経済全体の物価を表す総合的な指標と考えられている。
GDPデフレータの計算式は各需要項目のデフレータをGDPに対する比率でウェイトをつけて合計したもの。
しかしGDPの分解式的に輸入部分がマイナスになっていて、それに対応して輸入デフレータが上がるとGDPデフレータはマイナスになる。
普通に考えると輸入価格が上がるとGDPデフレータは下がることになる。
しかし実際は輸入価格が上がると国内の価格に転嫁されて、他のデフレータが上がる。
すると輸入価格上昇分によるマイナスと、価格上昇分が相殺されてGDPデフレータ全体としては不変。
付加価値が変化しないので当然といえば当然。
ここからわかることは輸入価格がインフレ=海外でインフレが起きてもGDPデフレータには反映されない。
GDPデフレータが上がるのは国内でインフレが起きたときだけ。


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