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量的・質的金融緩和とは

日銀が2013/4に導入した金融緩和政策のこと。
マネタリーベースがを増やすことが「量的」。
買い入れる長期国債のデュレーションを2倍以上に構成することが「質的」。
デュレーションが長いものを保持するほうが緩和効果は高い。
これら2つを操作するから「量的・質的金融緩和」。
量的・質的緩和は2014/10に拡大される。
2016/1にはマイナス金利も合わせて「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を導入。
2016/9にはイールドカーブ・コントロールをする長短金利操作付き量的・質的金融緩和。

導入当初は2年で2%の物価安定目標の実現を目指していた

とあるように量的・質的金融緩和の目標は2%の物価安定目標だった。
これはそもそも日銀としての悲願。

重要な帰結は3つ。

第一に、マイナス金利の深掘りを通じた金融緩和の余地が拡大した

つまり設定できる金利の幅が広がった。

第二に、追加緩和のオプションが増加した

方策が増えた。

第三に、金融政策の“財政政策化”が進むリスクがある

要するに日銀の政府からの独立性が阻害される可能性があるということだ。

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