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スマテ #2

そうだ、尿意で目が覚めたというのに・・・。

太腿が冷たい。便座に座り、はっきり目が覚めた。
用を足しながら、これが夢の中ではないと悟る。
片手が使えないのがどれだけ不自由か、わかった。
左手は添え物のはずがない。

ベッドに戻り、右手を突いて横たわる。

ちらりと左手を見る。

携帯が張り付いたまま離れない左手が疎ましい。
ブルーライトがほの白く辺りを照らしている。
手首を曲げ、画面に目をやる。
2時20分。朝までまだ長い。

寝ようとするが、目が冴えて眠れるはずがない。
ストリーミングなど聴く気にもならない。

携帯のスケジュールを開く。何もなかったように、普段通りに。
見なくてもわかっている。明日は出勤日だ。

仕事の段取りを想う。

携帯が張り付いたままの左手でキーボードが叩けるはずがない。
いや、その前に身支度だって怪しい。

半休を取って、午前中、病院に行こう。皮膚科、整形外科?わからない。


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