開業から8か月が経過したみんなの銀行がイケてない理由

日本で初めて、スマホアプリを中心に据えたチャレンジャーバンクであるみんなの銀行が開業して8か月が経過しました。しかし、そのサービス品質は8か月経った今も変わらず、Revolut, 6gram, Kyashなどと比べて旧態依然としており、がっかりさせるものです。
この記事ではがっかりな点を列挙します。

デビットカードの使い勝手が悪い

みんなの銀行にはデビットカードがあります(チャレンジャーバンク・ネオバンクならあって当然ですね)。しかし、下記の理由によりかなり使い勝手が悪いのです。これによりみんなの銀行はメインバンクになり得ないでしょう。


  • リアルカードが無い

  • Androidでタッチ決済が使えない(iOSでは使える)

  • (RevolutやWiseのように)為替手数料が安いわけでもない


実店舗はQUICPayを受け付けている店でないと使えず、Android端末の場合はFelicaに対応していないとそのQUICPayすら使えません。海外で使うメリットもなし。全く魅力がありません。

3Dセキュアの使い勝手も悪い

みんなの銀行のデビットカードの3Dセキュアは、事前にパスワードを設定する方式です。Revolutや6gramのようにアプリで承認する方式でなければ、Kyashのようにワンタイムパスワードを入力する方式でもありません。これによってセキュリティが向上しているとは思えません。毎回パスワードマネージャーからコピペするのも面倒です。古いシステムを流用しているのだと思います。

セキュリティが弱い

ログインパスワードは最大16桁で記号は使えません。古くさい銀行のシステムに手を加えずに流用しているのではないでしょうか。
それと、みんなの銀行から送信されるメールは全てSMTPを使っています。SMTPSではありません。平文です。

振込無料枠がない

ソニー銀行や住信SBIネット銀行といった既存のネット銀行には、毎月1回といった感じで振込無料枠があります。しかし、みんなの銀行にはそれが全くありません。振込無料枠を得るのに、有料会員にならなくてはならないのです。おまけにATM手数料も同様です。お金を払わないとお金を出せない銀行です。馬鹿げています。なお、有料会員は最初の1年だけは無料のようです。開業1年後にどうなるか楽しみです。改善しない限り口座解約が続出することでしょう。

感想

従来の銀行が持っていた古いシステムをそのまま流用し、おしゃれなデザインを上から被せただけの手抜き銀行といった印象です。
諸外国のチャレンジャーバンク・ネオバンクには比べものになりません。こんなのでチャレンジャーバンクを名乗らないでほしいものです。





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