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4月30日

note日記を初めてもうひと月が過ぎたが、ようやく今までの記事にリンクが貼れていないことに気が付いた。愚かなり。アプリではできないのかと検索してみると、そうでも無いらしい。URLを記事に埋め込むことはプラウザからしかできないが、このようにテキストにリンクをつけることはできる。

知らなかった...。

私はiphoneのアプリから記事を投稿しているので、とりあえず後者の方法を試していきたいと思う。

今日は、ずっと本を読んでいて一度もTwitterを開かなかった。大抵夕方には一度開くので、弱っていて意図的に情報を遮断していた時以来のことだ。hontoのブックツリーを見ていて気になった、カフカの「城」を読んでいた。やっと半分を読み終えたが、この時点になっても主人公が何の目的を持ってこの村を訪れたか、城には何があるのか、ひとつも明らかになっていない。常に霧がかかっているような物語の中で、どこに行っても煙たがれる余所者の主人公と、「あなたは何もわかってない」と自分たちの正当性を語りながらもその理由を説明しない村人たちのどこか噛み合っていないような会話が描かれる。どこに終着するかもわかない物語だが、不思議と引き込まれた。ここに書くにあたり少し調べてみたら、この物語は未完作品らしい。

夕方にはボローニャ在住の須飼真理さんによる「郷土料理で学ぶイタリア語〜ボローニャの食卓から〜」のZoom講義を受けた。ボローニャは観光地化されておらず、イタリア語中心だが、ミラノやヴェネチア、フィレンツェ、ローマなど主要都市に行きやすく、食べ物も美味くホテル代も比較的手頃なので、イタリアを訪れる際の滞在地としてお勧めらしい。
今回紹介されたのはイタリア二十州の中で一番の美食を誇るエミリア州の郷土料理、Tortellini(トルッテリーニ)だ。薄く伸ばしたパスタ生地に詰め物をして指輪状にしたパスタで、スープで煮て食べるらしい。作っている様子を見ると、餃子より二回りは小さそうなものを器用に成型していて、気が遠くなりそうになった。冬が近付くと各家庭で作るというのだが、私にはとても出来そうにない。作り方も紹介してくれたのだが、肉を寝かせる時間も含めて最低でも三日はかかるようだ。

トルッテリーニを含む、ボローニャの郷土料理のレシピがBologna Welcomeというサイトに公開されている。英語にも表示を変えることが出来るし、とても簡単に手順が説明されているのでわかりやすい。

LOVE PIECE CLUBの楽しみにしている連載が更新されていることに気付いたので、読んだ。や(沼ZINE主宰)さんの「モテ実践録」だ。モテ実践録と言っても、異性に対するものだけではない。第一回目の連載の最後で、どうやら私の「モテ」は私が日々を楽しく生きられるために必要なものなのだと気付いた、とある。そんな連載の第十回目、新型コロナ時代からのシングル女性その1〜外出制限、鬱鬱からの脱却方法で、「実家では、自分の生活のために蓄えた能力は、お嫁に行くための、誰かのための能力だと見なされていた。しかし、現実には同じような理由で私たちは煙たがられている。それはとても不思議なことであると思う。」という言葉がある。「一人で生きていけそうだから」と振られる、というのはよく聞くが、確かに不思議だ。山崎ナオコーラの「リボンの男」で、婚活中に、持病を抱える主人公がデート相手に自分は結婚するには条件が悪くは無いか、と尋ねる。すると彼女が、「でも、そういう人だったら、甲斐がないよね」と答えるシーンがある。彼女によると、結婚して良かったと相手に思ってもらいたい、助け甲斐のある相手方が結婚して楽しいと思うというのだ。これも相補性の法則のひとつだろう。
や(沼ZINE主宰)さんの場合は、生活の為の能力がもっぱら女性に求められ、仕事上の能力があまり求められていないことに拠るだろう。単独行動ができることも「誰のことも必要としていない」と思われやすい。アルテイシアさんの言葉で言うと完全生命体に近いのだ。完全生命体に近いが出来ればパートナーが欲しい、という場合が一番相手を作りにくいのかもしれない。

30-day song challenge 18日目は、
"A song from the year you were born"
これには小沢健二の「春にして君を想う」を挙げる。乳飲み子の時から彼の歌を聴いて育ったが、私の生まれた1998年に活動を休止していたため長く彼を故人だと思っていた。活動を再開し初めてライブに参加した時、「本当に存在してる...」と思わず言葉がもれた。

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