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4月25日

皮膚科に薬を貰いに行くと、いつも患者でいっぱいの待合室に数人しかいなかった。コロナウイルスが流行り始めてから、定期的に薬を貰っている人は事前に電話で処方箋を用意してもらうことができるので、滞在時間が大幅に短くなったのだ。私も今回初めて電話予約をして行ったので、なんと薬局にいた時間も含めて十分程度しか滞在しなかった。以前の十分の一以下の時間だ。事態が終息しても、ぜひ続けて欲しい。

せっかく駅近に出てきたので、この辺りで唯一まだ開いている本屋に行こうと足をのばしたら、その本屋もついに閉まっていた。感染拡大を防ぐためには正しいことなのだが、Amazonでも本が手に入りにくくなり図書館も閉まっている今、その本屋も閉まったことはかなりショックだった。失意のうちに飲食店の多い道を帰っていると、店外でお弁当を売っている姿が多く目についた。店内営業はせず、テイクアウトだけやっているらしい。どのお店のお弁当も美味しそうで、行列のできている店もあった。行列には閉口したが、皆家で自分の作るご飯を食べるのに飽きているだろうから、テイクアウトの選択肢が増えるのはいいなと思った。私も、安いおかずの盛り合わせを見つけたので買って帰った。びっくりするほど美味しかったので、また買いに行こうと思う。

午後は本棚を漁っていた。この本読んだっけ?という本も結構見つかり、隠れた積読が多いことに気付く。とりあえずそれは置いといて、ヤマシタトモコの「恋の話がしたい」を読み返した。この本は買って数年後に読み返して表紙をぼーっと見ていた時に、題名の下に小さな文字で「I want to talk about you」と英題が付けられているのを見つけて、胸を撃ち抜かれた。表題作はまともに恋をしてこなかった主人公が初めて恋する日々を送るもので、日常の愛おしさが溢れている。初めて好きな人とお付き合いをして、「こんなに普通か」って思ったと主人公は言う。
「普通
めしくってーでかけてー
しゃべったりーしゃべんなかったりー ふ
おまえ喫茶店で絶対カフェオレ」
この台詞が狂おしいほど好きだ。ヤマシタトモコの日常を描く力は本当にすごい。現在連載中の「異国日記」の新刊も心待ちにしている。

恋の話がしたい (MARBLE COMICS) https://www.amazon.co.jp/dp/B00N7HXOEW/ref=cm_sw_r_cp_api_i_CZcPEb066AV3T

夕方に「ペーパー・ムーン」をアマプラでレンタルして観た。数年前に出た、血界戦線の外伝ノベライズ「オンリー・ア・ペイパームーン」がこの映画と歌「It's only a paper moon」をオマージュしていて、以前から気になっていたのだ。

https://www.amazon.co.jp/dp/408703366X/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_p9cPEb8PQE6MG

この「オンリー・ア・ペーパームーン」がかなり好きだったので、「ペーパー・ムーン」も好きになれるだろうと思ったが、私には合わなかった。「ペーパー・ムーン」の方は最後まで"紙の月"で、歌われるような愛も信頼もあまり感じられなかった。ただ単に私が、すぐ態度や言葉で子供に脅しをかける大人が嫌いなだけかもしれないが。観終わったあとに子役のことを調べて、この映画で擬似親子を演じていた俳優は実の父で、幼少期から虐待を受けていたことや、この映画でアカデミー賞最年少助演女優賞をとった時に自分がノミネートされていないことに怒った父に殴られたという話を知ってさらに嫌になった。劇中で周囲の大人からたらい回しにされ、やっと託された父親らしき男にも放り出されそうになる、あの何かをじっと耐えるような顔や、激昂する男と向き合う子供の間の胸のつまる空気が現実世界のものだったのやもと思うとつらい。まだ前情報を持たずに観てよかった。

やあ、ペーパー・ムーン (字幕版)を観ているよ。Prime Videoを今すぐチェックする https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B00G9TRBKI&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web

30-day song challenge 13日目は、
"A day you like from the 70s"
普段年代を意識せずに音楽を聞いているので悩んだが、John Denverの「Take me home, Country road」を挙げる。もちろん初めて知ったのは「耳をすませば」の劇中歌だが、本家も大好きだ。

https://youtu.be/dcEjdTMdZiA

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