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4月14日

病院に行った帰りに食料を買い、家に帰って早めの昼食をとった後、久しぶりに駅の方へ行った。授業で使う本が売っていないかとBOOK・OFFに行ってみたがやはり無く、駅の大きなショッピングモールの本屋へ向かった。だが緊急事態宣言を受けて店の大部分が閉まっていて、本屋も例外ではなかった。仕方なく、せっかく来たのだからと開いていた食料品売り場で母にケーキ、自分にパンナコッタを買い、もう一方の本屋まで足を伸ばした。閉まっているやもと思ったが営業していて、いつもより客が多くレジには常に十数人が列を作っていた。

やっとのことで家に帰りつくと、歩数計が普段の三倍近い数字をたたき出していた。ふくらはぎが痛い。午後からは学校の複数の部署とのメールのやり取りと読書に費やした。今日読んだのは、ジョージ・オーウェルの「動物農場」。農場の動物たちが人間に反乱を起こし、「すべての動物が平等な」理想社会を建設する話だ。

動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4151200878/ref=cm_sw_r_cp_api_i_9VzLEbKAVB1CV

動物たちの指導者となり権力をふるう豚たちを思い浮かべると滑稽な気がするが、痛烈な社会風刺の作品で、読んでいるととても笑えない。この作品自体はロシア革命を風刺したもので登場人物(動物?)もレーニンやスターリンに当てはめることが出来るが、どうしても現在の日本政府に当てはめて考えてしまう。どんどん延びる停年、配給されない年金、ちっとも豊かになったと感じないのにさかんに宣伝される繁栄を示す数字、長年の習慣で不平を言わないことと批判がましいことは口にしないことが身についた民衆...
この部分は特によく言い表したなあと思った。

「たとえば、われわれ豚たちは、毎日、「とじこみ文書」、「報告書」、「議事録」、「覚え書き」などというまるで謎のようなむずかしいものと取り組んで、たいへんな労力を払わなければならないのである、とスクィーラーはみんなに説明した。これらは、字をぎっしり書き込まなければならない大きな紙切れであり、その書き込みがすんでから、炉で焼却するのである。これは、農場の福祉にとって、きわめて重要なのである」

これは教科書に載せて義務教育のうちに権力者の腐敗と堕落の兆しに気づけるようにするべきだと思うが、現政権では教科書に載ることはないだろうなと思う。
政治への姿勢において、冷笑主義にだけはなるまいと決めているが、まだまだ勉強不足でわからないことも多い。勉強して理解すること、「個人的なことは政治的なこと」ということを忘れずに、自分の考えを持ち続けたい。

30-day song challenge2日目、
"A song you like with a number in the title"
小沢健二と小山田圭吾の若き日のバンド、Flipper's Guitarの「3 a.m. op/午前3時のオプ」を挙げる

https://youtu.be/szEKfTcrt4c

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