見出し画像

3月26日

ヘッダーの写真はヨタカ目ヨタカ科の夜鷹という名前の鳥です。宮沢賢治「よだかの星」を読んだので調べてみました。作中では、「顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。」と、その顔を見ただけでも嫌になってしまう程の醜悪な鳥として表されています。他の鳥に親切にしても煙たがられ鷹からは改名しなければ殺すと脅される。自分が羽虫を殺して命を繋いでいることも何もかも嫌になり、止める美しい弟にもなるべく殺生はしないようにと言い残して飛んでいく。太陽にも拒絶され星々にも拒絶されいよいよ力尽きてしまうという時によだかは...。やはり宮沢賢治の作品は「フランドン農学校の豚」の豚といい「よだかの星」のよだかといい同じ物悲しさがあり、宮沢賢治自身をどうしても重ねてみてしまっていけない。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」も読んだ。坂口安吾はあまり読んだことがなかったが、最後数ページの情景の美しさに見事にのまれた。桜の花びらが舞うこの時期に読めたことも幸いだ。私はiphoneに初めから入っていたブックというアプリでこれらの本を読んでいる。無料ブックが多くあり、私は読書は完全に紙派であるが図書館が使えない今大いに利用させてもらっている。
今日は午前中に八百屋に行きその後犬の散歩も済ませ、午後は地元に住む友達と電話していた。彼女の大学も授業開始日の延期が決まったようで、お互いに4月はしばらく暇になるので会いたいねと言う話をしたが、私自身が菌保有者である可能性が捨てきれないので難しいだろう。去年の夏から帰省していないし親戚の子供たちにも会いたい気持ちはあるが、イタリアでは都市封鎖される前にと地方の実家に帰った人達によって感染拡大がなされたと聞く。夏には帰れるだろうか、終息するのはいつになるのか分からない状況で不安だが、こんな時こそ文明の利器スマートフォンを使ってテレビ電話なりなんなりして寂しさを紛らわそうと思う。父方の祖父母はそもそも携帯を所持していないが固定電話があるはずだ。
コロナショックによる営業不振で収入が無くなる人はどうすればいいのだろう、補償されるとして果たして派遣で身を立てている人にもきちんとなされるのか、というか和牛券やら商品券がどうのとはなんだ訳が分からない、他国の対応と日本の対応の天地の差、今まで何となく現政権を支持していた人達も今回のことでおかしさがわかっただろうかなどということを話しているうちに夕方になり、今日のところはお開きとなった。
家にずっとこもることになると外出しない分料理に割く体力が増え品数も内容も豪華になっていく傾向があるので、宅トレメニューを早急に組む必要がある。筋トレはどうとでもなるが有酸素運動が難しい。ジムのエアロバイクが携帯で動画を見ながら漕ぐことが出来て大変良かったので、安いエアロバイクを購入する事も考えたが(今の家にはギリギリスペースがある)、来年の引越し、一人暮らしの家の一般的なスペースを考えると決断がつかない。夏が近づくにつれ外に出ることを避けるようになる私の体力維持にはもってこいかもしれないが。
考えることは尽きることがない。そういえば学校に提出する書類の文言も考えなくてはいけないのだった。提出期限は1ヶ月先になったが早めに済ましておこう。推敲も何もせずただ考えをつらつら重ねているだけのこのnoteだが、三日坊主にならなくてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?