ネトゲ「常習的に不機嫌アピールする人を構うと良くない理由」

ギルドやクエストに参加する際、自分が気に入らないことがあると、不機嫌になり、無言を貫いたり、そっけない態度を取ったりする人を見かけることがあります。
そんな人に出くわしたときに、やってはいけない行動と理由についてお話したいと思います。


''常習的''な不機嫌アピールは無視しよう


人は様々な理由で不機嫌になります。特に、自分自身の負の感情を上手に処理できない人は、周囲に不機嫌さをアピールする頻度が高くなります。

さらに、周囲の環境も大きな影響を与えます。 不機嫌な人がいる場合、周囲の人がおべっかを使ってその人をコントロールしようとし、それが不機嫌な人の態度を悪化させてしまうケースも少なくありません。

不機嫌アピールをして誰かに構ってもらえると
本人は「構ってもらいたいときは不機嫌になればいい」と学習し、それが成功体験として記憶されてしまいます。
その結果、不機嫌になることが常態化し、周囲を振り回すようになってしまうのです。
言い換えると、これは「周囲を思い通りにコントロールしたいがために不機嫌アピールをしている」状態と言えるでしょう。

これは、3~5歳児ぐらいの赤ちゃんのコミュニケーションパターンに分類されます。

赤ちゃんは、まだ自分の感情を言葉で上手に伝えたり、自分で感情を処理したりすることができません。そのため、「泣いたり」「黙ったり」「不機嫌になったり」といった方法で、周囲に自分の気持ちを伝えようとします。

しかし、自分で伝える手段がない赤ちゃんだからこそ、このような表現が許されるわけであって、言葉というツールを持っている大人には適さないコミュニケーション方法と言えます。

不機嫌アピールに対して「構ったり」「おべっかを使う」ことは、周囲にあなたもその人と同じような人間だと認識させてしまい、結果的にあなたの評価が大きく下がる可能性があります。

まるで大きな赤ちゃんにおべっかを使って、その人の悪い態度を増長させているようなものです。

そのような行動は、決して取るべきではありません。

これらの問題において重要なのは、「常習的に不機嫌アピールしている」という点です。

人は誰でも、時には不機嫌になることがありますし、生きていれば誰しも感情を表現したくなることもあります。

誰もが完璧なわけではありませんし、人生というゲームを初めてプレイしているわけですから、最初から上手くいかなかったとしても当然です。

ですから、不機嫌になる人すべてが悪いわけではありません。

しかし、いつも明るく元気な人が突然不機嫌になった場合は、手遅れになる前に親身になって話を聞いてあげてください。


不機嫌アピールは居場所の奪い合いのための排除行為である可能性がある


筆者が経験したおもしろい話をご紹介します。
ある時、3~4人で遊んでいたのですが、BさんとCさんがAさんを褒めちぎっているのを見て、なぜかモヤモヤした気持ちになりました。AさんとBさんとCさんが3人で仲良くしているときも同じような気持ちになったのです。

実は、Aさんも私がみんなと仲良くしていると不機嫌になったり、輪に入って来ないことがありました。これは、私たちの間で「無意識的な居場所の奪い合い」が起こっていたからなんですね。

なぜかAさんと私は、いつの間にか悪意のあるライバル関係になっていました。BさんやCさんを取られたくないという一心で、居場所の奪い合いを始めてしまった結果そうなったのです。

そして、Aさんが褒められると私の評価が相対的に下がり、その逆も同じことが起きていました。

つまり、あなたの周りで起こっている誰かの不機嫌アピールも、もしかしたら居場所の奪い合いの結果、仮想敵である人を排除しようとする行為なのかもしれません。

これは、よくある「社会的比較」という心理状態だそうです。
人間は、特に自分に最も似ている人と自分を比較してしまう傾向があり、それが嫉妬や劣等感につながることがあるのです。

筆者は、嫉妬は自己責任であり、相手を責めるべきではないという考え方に至るようになってから、このような状況で傷つかなくなりました。

Aさんも私も、BさんやCさんを失いたくないという一心で、互いを排除しようとしていました。 その結果、お互いにとって良くない関係を築いてしまっていたのです。

このような中途半端な関係を改善するには、相手を変えようとするのではなく、自分自身が変わっていく努力が必要となります。 具体的には、相手やグループとの距離を置くことや、自分の言動を見直すことが大切です。(とてもつらいですが)


不機嫌アピールに構うといろんな物が奪われていく


不機嫌アピールを構い続けると、最終的に待っているのは魔王と化したヴァンパイアと、精神エネルギーを吸血され続けるだけのあなたです。
「皆まで言うな」と言われそうですが、本当に苦しい現実だけが残ります。
どんなに機嫌を取っても相手はポジティブなものをあなたにお返しするつもりはないので、無限に吸われ続けます。
そしてあなたは人の機嫌伺いをしているだけの人生を過ごし、時間と労力と精神エネルギーをひたすら吸われ続けます。

あなたの人生や時間は、自分勝手な人のための植物栄養剤でも原油でもありません。
すべてあなたや、あなたを大切にしてくれる人のためにリソースを割くべきであって、コミュニティ内のトラブルメーカーのために使ってはいけません。
イヤならイヤとちゃんと態度に示したり、改善の見込みがないならコミュニティを離れる選択肢をしてみてはどうでしょうか?

人は不満があっても多少安定していれば好んでその環境に身を置く場合があります。
変化や失敗を恐れているからこそ、保守的に怠惰になってしまうことがあるのです。

冷静になって関係性を見直して、今本当にこの場所が自分にとっているべき場所なのか、本当に自分の居場所があるのかを検討したほうが良いです。
対等な人間関係ならあなたがギブした分相手もギブしてくれるはずですから。

しかし1つ注意すべきなのは
これは筆者の成功体験であり誰にでも当てはまる必殺技ではない
ということです。
いろんな意見を見聞きして、この記事に書いてあることも1つの技として
使えるときがあれば試してみるぐらいの感覚で習得してみて下さい。
1つのやり方を盲信して正しいと思い込むことは、考えの違う相手を許容できなくなり非常に危険です。


まとめ

・不機嫌アピールは構ってはいけない
・不用意におべっかを使って機嫌取りをするとあなたの信用が下がる可能性がある
・エネルギーや時間を奪われないためにも、機嫌取りは極力やらないよう心がける

以上が筆者が失敗から得た経験です。
この記事での知識がいつかあなたの役に立ち、新たな道を切り開く武器となってくれれば幸いです。

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