エレコムに思考盗聴されました(VK720Aが凄そうだという話)

変換/無変換で日本語入力/英語入力を指定している民、朗報です。


VK200はいいぞ

以前、キーボード沼にハマった経緯を超長文で記事にしたが、その中でエレコムのVK200に言及した。

明らかに在庫処分で投げ売りされていたこのキーボードの独自配列のせいでおかげで自分はUS配列キーボードへの抵抗を拭い去り、無事に沼へと墜落していった。
要するに、スペースバーの左にあるAltを英語入力指定キーとして使っても何とかなるな、と学んだわけである。

スペースバー左の位置問題

そしてNiZ Plum Atom68を購入したのだが、さらに1週間後に(???)Keychron Q9 Plusを購入し、使い込んだ結果、後者はスペースバー左に4キーあるのが長所だというのも記事にした。

上がQ9 Plusで下がNiZ。

そこではキーの数ではなく、打ちやすい位置に英語入力指定用のキーが存在することが重要なのだと書いた。

物理的な配列の合理性及びキーキャップの可換性を考えるとUS配列が望ましい
一方で親指で入力言語を切り替える場合、Q9 Plusと同じくらいの位置にスペースバー左のキーがあったら打ちやすい
これを両立する、60%以上の標準的な配列のキーボードはなかなかない。あったら欲しいな、というか絶対需要あるだろ、とかねて思っていた。

スペースバーの長さが調節可能、変態すぎるVK720A

VK200の末裔であるVK720Aは斜め上の方法でこのニーズを満たしてきた。

US配列モデルを備え、しかもスペースバーユニットを交換できるというのだ。
具体的に言うと、5.25Uスペースバーのみか、1Uキー+4.25Uスペースバーかを好みで替えられる

標準的なUS配列キーボードの場合、スペースバーの左には3.75U分(Ctrl, Win, Alt各1.25U)ある。
対してVKシリーズのデフォルト配列の場合、5.25Uスペースバーの左には4U分(Ctrl=1.5U, Win=1U, Alt=1.5U)ある。
このわずか0.25U分の差でもかなり使用感が変わってくる

そして、私が最も打ちやすいと感じているQ9 Plusの場合は5U分(Ctrl, Win, Alt, Fn各1.25U)ある。
つまりVK720Aでスペースバーユニットを交換した場合、Q9 Plusと全く同じ位置にスペースバー左のキーが来るのである。

エレコム、思考盗聴しただろ。

(こういうのをネタにするのはあまり好ましくありませんが、そう言いたくなるくらいにはまさに求めていたものが来たのだという感動を表現しています。)

普通に事務用途で活躍しそう

VK720Aは75%配列なので分割スペースバーのようなものは必要ないし、レイヤー切り替え機能なんかも要らないだろう。
JIS配列モデルの場合、右Shiftが1Uになってしまうが、US配列モデルはしっかり2U分確保されている。
ゲーミング用途ではどうだかわからないが(Xを見ていると評価低そうである)事務用途で考えると、US配列モデルでスペースバーユニットを1Uキー+4.25Uスペースバーのものに交換して使うのは、変換/無変換で日本語入力/英語入力を指定している民にとってはかなり利便性が高そうだ。

しかも静音磁気軸とかいうこれまたよくわからないが凄いものが搭載されており、予約購入ならギリ3万円以下と、REALFORCEやHHKBまではいかない価格帯。

VKシリーズはキーキャップの形状に拘っており、確かに質感は高いのだが、印字がかなりゲーミングゲーミングしているのでオフィスで使うのはやや憚られるかもしれない。
そこで惜しむらくは、4.25Uスペースバーを備えるキーキャップがほとんど売られていない
CORSAIRの日本語配列キーキャップが対応しているが販売終了品だ。キャップの可換性だけは要注意だろう。

非ゲーミング版も作ってくれ

欲を言えばこれの非ゲーミング版が出たら最高である。

  • スペースバーユニット交換可能

  • メカニカル

  • ホットスワップ対応

  • RGBライティングなし

  • 静音化フォーム内蔵

  • キーマップ変更対応

  • 有線

で1万2000円とかどうですか、覇権取れると思います。

まあ私は分割キーボードの世界に踏み込んでしまったので、少なくともVK720Aの購入は見送るつもりですが……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?