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レンズの話をしよう ①~【マルチプル・プレイヤー】TAMRON SP 90mmf2.5~


 元々このnoteは、
「ネタがある時はあるだけ更新して、ない時はネタが出来るまで放置」という先の長くないソシャゲの運営のような頻度で更新している。
 そもそもなんやかんやあり外に出ることすら儘ならなかったのでネタが何もなかった。

 先日、フィルムさんぽの多重露光回に参加した記事を書いたが、そこでも用いたCONTAX139の作例を集めて次回はその紹介かなあ、と考えていたのだが。
 よく考えたらカメラの話題はそこそこ書いているのに肝心要のレンズの話はまるでしていないではないか。

 Twitterでは割としている。


 そこで、ボディの話は一旦ストップし、レンズの話を挟んでみたい。
 異論は求めん。


 何故このタイミングでレンズの話か、というと新しく買ったCONTAX139。
 ご多分に漏れずレンズが高い。現行レンズと大して変わらない。
 そこで貧乏性である私は手持ちのタムロンのアダプトールを使ってますよ、という話だ。

 タムロン。
 今でも各メーカーのマウント向けにサードパーティーとしてレンズを供給しているので多分ご存知だろう。
 1979年にこの会社が発売したSP 90mm F2.5レンズ(52B)はまさに画期的だったと思う。
 なんせマクロレンズのくせにポートレートもこなし、口径の割に軽量、更にお安めと来たもんだ。
 このレンズは「タムキュー」と呼ばれて馬鹿売れすることとなる。

 私が持っているのは二代目モデルとなるモデル番号52BB。


 高くて2万円ちょっとの流通価格からは信じられないほどコスパがよい。
 私の父は生前このタムキューとシグマのカミソリマクロを大層誉めていた。
 実際使ってみると成程確かに、と言ったところ。

MINOLTA SR-T101にて

 このレンズの利点は写りの他にもう一つあり、当時タムロンが取り入れていた
「アダプトールシステム」により、マウント部分のアダプタを取り替えることで多種多様なマウントで運用することが出来る。

 同様の発想のものにトキナーのTマウントや西ドイツ・ENNAのゾッケルシステムなどがある。
 この中ではやはりアダプトールが精度と機構が優れているように感じる。

 このアダプトールは、ヤフオクや中古屋で二束三文で売られていることが多い。
 ジャンクのタムロンレンズにくっついていることもある。
 つまり、本体のレンズさえあればアダプトールを買い漁るだけで簡単に新しいマウントに対応させることが出来るのだ。


 MINOLTA SR-T101(SRマウント・ポジ)

 PENTAX MX(Kマウント)

 PETRI MF-1(M42)

 PENTACON SUPER(M42・クロス現像)

 OLYMPUS OM40(OMマウント・ポジ)

CONTAX 139(YCマウント・多重 2写目はテッサー45)

 今、アダプトールは500円~2000円弱あれば手に入るので5種類ほど持っている。

 そして勿論Kマウント用アダプターがある、ということはK-1でデジタル撮影する時にも使える、ということだ。


 これがまたよく写る。
 開放で撮影するとボケ具合がざわざわするのだが、それが現行のレンズにはあまりない水彩画のような写りになって面白い。

 私は普段虫や花ばかり撮っているので、K-1のメインレンズとしてはD-FA 100mm F2.8 macroを用いている。
 当たり前だが最新のレンズなので写りはパリッとしており鮮明。小さく軽いという点も大きい。


 しかし、特に春の花の撮影に関してはタムキューの柔らかいボケの方が美しいんだよなあ。


 流石、噂に名高い超名玉である。
 これがあると純正の100mm前後のレンズに興味が行かなくなるんだよな。

 CONTAX用の純正レンズは良い値段がするので(話が戻った)当面このレンズと持ち歩くつもりである。

 コスパは本当に最強なので、騙されたと思って買うといいと思う。



kaz

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