PICO4レビュー<その3:まとめ編>

連続して書いてきたPICO4についてまとめを書いていく。

前提

PICO4を使用する前提として、まずは現在PCで行なっていることをどこまで快適にできるか、いわばPCの代替になれるのか、という点を重視した。

なぜなら、今できることが快適に代替できるといったメリットがないと、VRゴーグルが普及していく手掛かりになりにくく、マニア向けのデイバイスに止まってしまう可能性があるからだ。

したがって、マニアだけにとどまらない、一般向けにもアピールするためには、とっかかりとして、現在PCなどでできる環境をよりリッチにできる点が重要だと考える。

とういう意味ではImmersedによる、複数のスクリーンを使っての作業は、非常に有効且つ、作業効率も向上するため、VRゴーグルを使用するキッカケになり得ると感じた。

一方、改善が求められるのは、PICO4単体でワードやエクセルなどをはじめとした、PCで一般的に使用されているアプリケーションが使用できるようになると、VRゴーグルへ誘引する勢いになっていくと思う。

また、エンタテインメントのうち、映画やドラマ視聴こそ大画面を活かせるので、積極的にAmazonプライムや、NETFLIX、Huluなどのサービスにアプリ開発を依頼するべきだと思う。それに加え、同じコンテンツを見たときに他の人と同じ空間で見られるような機能をアプリに追加すれば、PCの体験よりもより付加価値がついた体験になるので、VRゴーグルへ誘導が可能になるのではないか。

加えて、前回の繰り返しになるが、ゲームにおいてもP Cやゲームコンソールで一般的なコンテンツをゴーグルでもプレイできるようにした方が、誘導効果があるように感じる。

そういった意味では、アプリケーション開発の視点からは、既存デバイスである程度開発されているものを簡単に移植ができる環境が望ましい。

したがって、VRゴーグル市場においては、PCやモバイルのコンテンツをすでに多く有しているAppleが、Metaなどに比し後発ながらもいい戦いができるように思われる。

特に、普段使いという視点からは、PCでもスマホでも使用しているチャットツールやメールツールのアプリケーションと同じようなアプリが使用できるとユーザーも使いやすいと思う。

また、手軽に使用するという観点からは、スタンドアローンで使用できることは、かなり重要だと感じている。

特に現在PCを使用して作業をしている場合、PCに縛られるのはVRゴーグルをかけている意味を半減してしまう。

ただ、現段階ではスタンドアローンで、十分なP C性能を持たせると、相当な価格帯の製品になってしまうため、ここは判断が難しいところだと思う。

今回PICO4を使用してみて、ある程度のところまで割り切れば、マルチモニターや動画鑑賞などに有効であることが確認できたので、暫くこの環境を堪能することにしたい。

実際に購入するかどうかはともかく、Vision Proが日本で買えるようになるのは、来年でも相当先だと思われるので、それまでのんびり待つことにする。

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