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個人的に、とても個人的に、いいな、と思ったnoteを集めるマガジン。
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2023年10月の記事一覧

路傍の石に目をみはり、魂のかけらを宿す

少し前の記事になるが、テッド・チャン、ケン・リュウ、エルヴィア・ウィルク、ジーン・リムという4人のSF作家が対談している記事がある。ずいぶんまえに読んだのだが、自分のtwitterのフィードを遡っていたときに見つけ、改めていま琴線にふれるところがあった。 インタビュアーは、「何に希望を見出すか」と尋ねたところ、ケン・リュウは以下のように答えていた。 これがとってもいいなと思った。やっぱりぼくは、いろんなものが人間的ではなくなってしまう、これは人間だけのはなしではない、植物が

ファストリ 柳井正: 無限の成長欲で10兆円のカリスマへ

グローバルで”消費者”にモノを売って、成長し続ける数少ない日本発企業がユニクロを運営する「ファーストリテイリング」だと思う。 会社HPに「業界でのポジション」というページを載せているのも珍しく面白い。海外企業との対比を業績・時価総額で載せているところから、並々ならぬグローバルで勝つことへの意識と自信を感じる。 「ひょっとしたら世界一になれるかもしれない」と1%の確率から始まったという柳井氏の旅路は、年々「世界一になれるかもしれない」確率が上がっていき、ついにコロナのときに

【テート美術館展感想】光、あったわ

 国立新美術館では2023年7月12日から10月2日まで、イギリスの美術館・テートより作品を拝借し、「光」をテーマにした展覧会を行なっている。  私は「光のオタク」なのでこの展覧会を逃すわけにはいかないとは思っていたが、光陰矢の如し。滑り込みでの入場になってしまった。 ▼乃木坂駅より直結  国立新美術館へ行くにあたって開館時間には現地にいることを決めていた。最近美術館へ行くようになって気づいたが、休日に芸術を嗜む人は思いの外多い。  嘘でしょ、と口から出るくらい人がいる。