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ひらやまのエッセイ

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つらつらと書き綴るエッセイ。
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#言葉

#37 まっすぐ伝えることについて

まっすぐな気持ちでまっすぐな言葉を伝えたいときがあります。 配慮された長く難しい言葉を伝えることばかりが、やさしさではないと思うのです。 ときには風のように軽やかに、少年のように無邪気な言葉を送りたくなります。 ルールや慣習に囚われている 深く悩んでしまっている 同じ思考をぐるぐるしている そんなとき、絡まった糸をほぐすために、まっすぐな言葉を届けたい。 こころの奥の方に入っていけるような、軽やかで無邪気な芯のある言葉。 それはきっと、いままで自分がもらった言葉で

#18 明かされない言葉について

シェアリングエコノミーが推進され、カジュアルに自分の考えをシェアしていく時代ですが、シェアすると同じぐらい、明かされない自分だけの言葉を持つ重要性を感じます。 自分のためだけの言葉 他人に語るためではない言葉 奥に秘めてぎらりと光る言葉 簡単に言葉にせず、自分の奥の方で時間をかけて何度も何度も考えることで、その言葉には、自分にとって特別な意味がつきます。 誰にも言えない大切な思い出 熱望する強くやりたいこと 長い人生においても変えたくない信念 人が持つ言葉はわかりやす

#05 むずかしさについて

むずかしいと感じるとき、楽しいと思います。むずかしさを感じられたとき、うれしいと思います。 嫌いなものや諦めてしまっあものに対して、難しさを感じることは多くありません。そもそも「やりたい」と思うことはありません。 それに対して、むずかしさの中には、「どうって良くしようか」「悔しいからもう一度やりたい」といったニュアンスが残っています。 まだ諦めるのは早いのです。もう一度挑戦をしよう。そう自分の内側が叫んでいます。 「面白くするのは誰でもない。自分自身だ

#01 響く言葉について

響かない言葉があります。流暢な言葉遣いで丁寧に書かれているはずなのに、自分の中に響いてこないのです。 響く言葉があります。読んだ瞬間、こころが震えるような、どうしようもなく共感してしまう言葉です。 このnoteを書きながら、二つの違いを考えてみると、 「自分の内から発せられているか」 に尽きるような気がしました。 喜怒哀楽に富む表現でも理路整然とした表現でも、自分の深いところから汲み上げてきている言葉かどうか。 誰かから聞いたことではなく、自分との対話によって生ま