七草がゆにトンカツ

なるほど、いつも通りだ。
一月も本格的に始動し、何もなかったかのように、休みの前の続きに戻っている。あっけらかんとしたものだ。

いまの私は、念頭にあたって、というような言葉に触れることもなくなっているので、愈々微塵も感じさせられない。少しばかり長かった休みが終わった、そんな風な出だしだった。気ままと言えば気ままか。

年末年始といえど、そう無茶な生活をしてきたわけでもない。正月のあいだに一度家族ですき焼きを囲んだことはあるが、あとは蕎麦に、雑煮に、御節料理、居宅に戻ってからは餅に五目御飯と、独り暮らしをしているとついつい貧相な食事になりがちで、日頃からなんだか精進めいた食事になっている。

七種の草にお粥とは、愈々極まっている。
けれど、縁起物ときくと無下にもできない。
七種の肉があってもよいのでは。
そんなことを思いながら、今年もまた青緑色の匂いをかいで新春を感じた。

今年もしぶとく生き抜こう。

自分の日常を少し楽しく。つれづれつらつら‥