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【流しの備忘録】1人のアメリカ人が日本を変えた話 

ある日のギター流し、東京上野にて
観光旅行中のアメリカ人2人と出会った

話を聞いてみるとなんと、アメリカのミュージシャン
一緒に歌っていいか?と聞かれたので
いいよと快諾

さすが、ネイティブイングリッシュ!
発音はさることながら、声量、声の響き方が良い

日本語はあまり響きを使わない発声なのに比べて
英語は響きが必要になってくる

例えば、
外国人って声大きいなって思ったことないですか?
あれです

その為か、ネイティブイングリッシュの人は
歌になっても声がよく響くんですよ(ずるい)

それ以上に、彼は楽しそうに歌う
異国の日本で、周りは日本人だらけの中で
自分をさらけだして歌う

そんな姿、彼の歌にまわりの人も感化されたのか
注目がどんどん高まる

演奏が終わったころには拍手喝采
みんな、表情があったかい

都心の日本人はというと
疲れている目、死んだ目をしていると
比喩されることが多い(電車とか駅とか)

居酒屋で飲んでるお客さんですら
無表情か暗い顔をして
何が楽しくて飲んでいるのかわからない人たちだっている
(僕もその一人だった時代があった。)

そんな人たちを彼は、
ただ歌うという行為だけで強く感化させた

アメリカ人だったからというのも
少なからずあったとは思う
そうだとしても、その光景に
僕は素直に感動したし、ちょっと悔しかった

でも、その彼との出会いがあったから
僕もまた、更に歌について考えた

もっとエモーショナルな歌を届けたい

彼と出会った翌日、
僕は間違えないように歌おうとか、
キレイに歌おうとか、
正しく歌おうというのを全て無視して
今まで以上に感情に振り切った

すると、お客さんの反応が
いつもより、手ごたえがあったように感じた

”これだ!これが歌だ!
僕が人様の曲を歌う意味なんだ!”


僕は改めて、彼と出会えたこと
彼自身に感謝を思った

たった一人のアメリカ人が日本を変えた時の話。

KAZ

ありがとうございます!By KAZ