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凹んだ話

二十代で車の免許を取得してから、然程大きな事故などはせず今までこれた。けれど、スピード違反と一旦停止、駐車違反で罰金を科せられたことは幾度かある。そして、自分で自らぶつけたことも…。
しかしながら、ここ何年も至って順調に穏やかに運転をしていたはず…だった。つい先日までは。

その日は少し頭が重く、体がだるいような感じだった。雨の日頭痛というのか、雨の降る前の飽和したような空気の日、私はいつも必ず体調がすぐれない。しかし、母の数か月に一度の検診日だった。元々近くの病院に通院していたが、主治医が底を辞めて別の病院へ去った後、新しい主治医と織りが合わず、元の主治医のいる少し遠い病院へ通院している。
母を入口で降ろし、自分は車を駐車するためにゲートを抜けた。この病院には駐車場に誘導員がおり、止める場所を予め指示してくれるシステムだ。今日はどこだろうか…?と速度を緩めて近づくと、前の車が一旦入ったところから出て別の場所へと移り、モタモタしてるようだった。
私に気づいた誘導員はこちらへどうぞと、一台分空いているスペースを指さした。そこは、先ほど車が一旦入れたが出たところだった。
何となく嫌な感じだったが、病院のエントランスに近かったので良しとした。いざ、駐車しようとバックしてみて、先ほどの車が嫌がった訳が分かった。壁がないのに、狭い感覚で柱が両サイドに君臨していたのだ。然しながら、私ももうドライバー歴うん十数年…。そこは見事に駐車することが出来た。
いつも通り、和やかに母の診断を終えた。今日は近い場所だと母に言うと、母は、今日は運動がてら私も歩いて車まで行くと言うので二人で車へ向かった。そして、さ、それじゃあ、買い物を済ませて帰ろうか…と車が来ないことを確認した。車道も狭かったので、正面の車にも気をつけて…
「ガチャン!!バリバリ!」
やってしまったのだ。君臨していた柱のことなどスッカリ忘れていた。上手く納まったゆえ、丁度車のフロントガラスの枠に隠れて存在を見失っていたのだ。はぁぁぁぁぁあああああ。意外と見事に凹んでおり、私の心も同様に凹んだ。
車をぶつけるなんてもう何年も無かったのに。慣れてはいかんのだ。
ウィンカーのカバーが割れて散らばっていた。たぶん、同じようにやってしまった人が何人かいるようで、ブレーキランプらしき赤い破片も近くに散らばっていた。ここはアカンとこやった。瞬間的にそうも思ったが、やっぱりショックだ。駐車する時、うまく納められた車を振り返って、
「出る時、気をつけないとな…」
と微かに頭を過っていたことを思いだいていた。そう思っていたのに、忘れていた。更に凹んだ。そうなんだ。近頃、忘れる。買い物だってメモしてても忘れる。そもそもメモをすることすら忘れる。年を重ねると言うことはこういうことなのだろうか。
ちょっと気を引き締めよう。そう思った。大分落ち込んで、ため息ばっかりついていたら、過呼吸みたいになってきて(なんでやねん!と自分に突っ込みを入れるほど)病みそうになったので、大きく深呼吸して切り替えた。
大きな事故じゃなくて良かった。自滅型で良かったじゃないか。不幸中の幸いだったと立て直して、今一度引き締めよう…。お陰様で、気持ち的には、初心者ドライバーの様にハンドルを握る今日この頃です。

久しぶりの投稿が、まさかの車をぶつけて凹み、気を引き締めようと思っているという内容って…。不甲斐ないけど、初心忘るべからず…の記録。

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