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エストザイル誕生以前

1月10日にエストザイルという名前でダイス&マーカーボックスを販売を開始したと発信しました。コロナ禍以前は親子ポケカプレイヤーで活動し、自主大会やイベントを開催していました。現在次男が年中でポケモンが大好きなのでこの親子プレイヤーとしては今後も変わりません。

エストザイルというブランドは私とポケモンカードゲームを通じて親交のあるHK氏@hk1305と共に考えたものです。

エスト=最上級 ザイル=登山に使う道具。
この2つの単語を組み合わせた造語です。

ザイルは結ぶ、つなぐ、引っ張り上げる、登る、上を目指すといったイメージを連想させ、それぞれの高みを目指すプレイヤーをザイルのように支える存在や関係でありたいという想いを込めています。

では、なぜ親子ポケカプレイヤーで自主大会を運営していた私がダイスケースを作りたいと想い、販売をはじめたのか。

これはHK氏との出会いと関係性が誕生のきっかけです。彼はジャッジとしてもプレイヤーとしてもイベンターとしても幅広く活躍し、交友関係も広いです。そんなHK氏と出会い、交流を深めていく中でエストザイルが誕生しました。我々の昔話に少しでも興味ある方はこの後もお付き合いください。

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HK氏との出会い

この会場を見て「あっ、あそこだ!」とピンときた方はベテランプレイヤーです。JR山手線浜松町駅付近にポケモンセンターがあった頃の懐かしのイベントです。ここが私がはじめてHK氏に会った所です。2014年8月頃。

このイベント名は「ポケモンセンターバトル」
https://voice.pokemon.co.jp/stv/osaka/2014/08/post-2692.html

60枚のスタンダードデッキを使って参加者同士でバトル!
なんと3回対戦してくれたお友だちみんなに
勝敗に関係なくフシギバナEX・リザードンEX・カメックスEXの3種類から、
好きなカードを1枚プレゼントするよ!

私の息子が7歳の時でした。小学1年生かな。私はピッチピチのお父さんプレイヤー。当時はTCGにもポケモンにも馴染みが全くなかったのです。子供を大型大会に連れていった経験はあり、そこで引率勢として興味本位で参加したサイドイベント!プラズマ団やレックビールのようなデッキタイプの洗礼を受けました。

それこそ対戦中にそもそも何が起きているのかわからなかったのを憶えています。プラスチックのカバーで何重にも保護されて厚くなった紙束をみて「厚すぎる。カットできる気がしないよ」と感じてました。3重スリーブとなると山札が10cmぐらいあるイメージです。

息子の遊び相手としてはじめて、スターターセットにパックで当たった少しEXなどのカードを入れたデッキでした。これまでの人生でポケモンとTCGという文化圏にいなかったためにすべてが新鮮でした。

上記のポケセンイベントは、3回対戦すればプロモがもらえるというカジュアルイベント。と思いきや、、、当時の私には、またもや何が起きているのかよくわからない事が起きたのです。

私「対戦よろしくお願いします!」
相手「よろしくお願いします!」
お互い握手。
バトル場のポケモンを表にする。
相手「では、先攻私の番で」
相手「バトル場のミツハニーをクロケアで山札に戻します。」
相手「対戦ありがとうございました。」
私「あっ、はい。ありがとうございました。」

■ミツハニークロケアについて
https://seesaawiki.jp/w/jester_the_pcg/d/%A5%DF%A5%C4%A5%CF%A5%CB%A1%BC%A5%AF%A5%ED%A5%B1%A5%A2%28%A5%B9%A5%BF%A5%F3%A5%C0%A1%BC%A5%C9%29

この素早く対戦回数を行うというコンセプトは当時の私にはよくわからず、ポカーンとしたのを憶えています。

そんなイベントで対戦を進めていく中で、世界大会帰りのHK氏とマッチングしたのです。服装とかプレイマットをポケモン世界大会のグッズで揃えており、オーラを感じました。

そして対戦前に机の上にデッキがいくつも入ったストレージをどんっ!!
HK氏「どんなデッキと対戦したいですか?」
私「初心者なのですみません。よくわかりません。」
HK氏「じゃあコレにしましょう。」
このあとエンペルトデッキでボコボコにされました。
カードがあちこちに動いてデッキが生きているようで印象的でした。

その後、カードショップに行ったりする中で少しづつポケモンやTCGという文化に触れていきました。そうした中でエントリーした自主大会にいくと白衣を着てジャッジしている彼に再会したのです。

世界大会へ

上記の自主大会はみらチャン杯。私達親子にとって最高の体験をさせてくれた自主大会でした。少年少女から大人まで憧れの選手がわんさかいて、強くなることを目指している最高の雰囲気でした。

月1で開催されている中、世界大会前のみらチャン杯でHK氏がWCSを控えたジュニアの選手たちをあつめて自主的に英語の講義をしていました。当時の私達にとっては遠い世界のようでしたが、その雰囲気の良さ、HK氏のユーモアと教えることのうまさを忘れられませんでした。

そんな中、2018年に早々にWCSの権利を獲得した息子とその仲間にもぜひあの雰囲気を再現してもらいたいと思いHK氏に英語の講義をしてもらうようにお願いしました。そのイベントに参加してくれたへるさんがたいあたりジムに投稿してくれた記事があるので内容についてはこちらをご覧ください。

■「第1回WCSを楽しむ会」参加レポート:前編 | たいあたりジム
https://taiatari.net/event/3119/

このイベントを経て、2018年のWCSの舞台では小学生の息子も気後れすることなく英語を使って対戦をすることができました。息子が中学に進学した今も英語を前向きに勉強できているのは、子供から大人まで、参加者は英語名となり、日本語禁止というショック療法的な体験を通じ、世界大会で英語が通じたという小さな自信を得られたおかげだとおもっております。深く感謝してます。

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これはいずれまた開催したいイベントの一つです。これをきっかけに翌年WCS直前にインターナショナル方式で厳しい基準の大会をHK氏と開催しました。
大会の様子は下記リンクへ。
・第16回MTリーグ~ガリョウテンセイ杯~
http://mt.matrix.jp/16th/

こうして私がポケカに魅了されていく過程で交流を深めていきました。彼の周りをなごませ、楽しませるユーモアと何事も真剣に取り組むという振れ幅、バランス感覚を尊敬していました。

魂のダイスケースとの出会い

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2019年4月。私が主催しているMTリーグ春の大型自主大会「桜坂杯」にHK氏が選手として参加してくれました。

大会が終盤に差し掛かった頃。

こんなダイスケースを作っているんですと相談がありました。

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おぉおおーーー。

なんなんじゃこれはーーーー!?

その努力と知恵の結晶に衝撃が走りました。

自らホームセンターに何度も何度も通いつめ、木材を切って、蝶番を付けて、スポンジを選定してきたとのこと。このケースの外側はストレージボックスにぴったりで持ち運びしやすく、GXマーカーやダイスがジャストサイズで収納できるとの話を伺いました。

ないものは自分でつくる!というDIY精神の塊。
まさに魂のダイスケース。

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ここまで作り上げる情熱に心を打たれました。

料理や工作のツイート投稿など多かったので試行錯誤が好きなのは知っていましたが、ここまで突き詰めているのかと思い知らされました。

そしてその試行錯誤のあとに、彼らしさが滲みでてました。

きっと何度も何度も繰り返し実用的なものを作りたいという願いを込めて試作をしたのだと伝わりました。

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これを本格的に作れませんか。

その場でできるよと答えました。

なんと、偶然にも私の仕事の分野とマッチしていたのです。

世の中にまだないものから1を作り出す。これは創造の力です。

HKさんが創造した渾身のダイスケースとの出会いでした。

理想のダイスケースの実現へ向けて

ここまでHK氏がDIYでダイスケースの試作を繰り返してきた熱い想いさえあれば、あとは形にしていくだけ。私もHK氏の想いに共感して理想のダイスケースが欲しくなっていきました。

私もこれを使って対戦してみたい!デッキを持ち歩くストレージBOXに入るダイスケースがあったらいいし、それに協力してみたいという想いが日に日に強くなっていきました。

そこからHK氏に何度も理想のダイスケースとはどんなものかをヒアリングし、試作を繰り返しました。世界大会や日本各地の大会で使用されるシーンをイメージして。

ただこの相談を受けた時は2019年の4月。発表できたのは2021年1月。
理想のダイスケースにたどりつくまではとても時間がかかりました。

~最高峰へ~
歩みを進めるすべての人へ。
それぞれの高みを目指す人を結び
道なき道を共に進もう。
いつか頂から見える景色を求めて。

これがダイスケースを販売するにあたりHK氏と考えたブランドフィロソフィーです。

世界大会という最高峰を目指す競技シーンから昨日の自分を越えたいというプレイヤーまでそれぞれの高みを目指すプレイヤーの道具をつくるブランドでありたいと願いを込めています。

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木製の試作品からアクリル製にして、オリジナルのダイスや思い入れのあるダイスを見せられることで、所有者のオリジナリティや個性を出せるようにしました。写真は数回目の試作品です。

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スポンジがあることでダイスを押すと、ダイスが沈んでサッとダイスをとることができます。

その1つめの「ダイスを取るポイント」を起点として、各種マーカーを抜き出すことができます。1回の対戦で必要なものが詰まったダイスケース。持ち運ができるようにストレージボックスにジャストサイズになるように作りこみました。

スポンジの選定やマグネットの強さ、蝶番の稼働範囲の調整、つかいやすいレイアウトにこだわり、理想のダイスケースを追求して試作を繰り返しました。

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完成したのが今の形です。

HK氏と一つのプロダクトを作りこんでいく過程はとても楽しいものでした。

いつか最高峰への挑戦を支える道具となれる日を夢見て。

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